台北市政府觀光傳播局は9月22日より28日まで、東京都庁45階の南展望室にて「台北友町―友達がいる台北町」(以下:台北友町)台北特別展を開催した。
台北市と東京都は、今年の7月より相互に観光PRを行なっており、同展も東京都が無償で都庁展望台の会場を提供した。東京都はこのほか、都営地下鉄車内でのポスター掲示なども提供した。一方、台北市は東京都に対し、台北MRT内でポスター掲示や東京紹介映像の放映などを無料で行っている。
展示内容は、台北市を東西南北の4エリアに分け、猫空のお茶や北投温泉の紹介のほか、フォトパネル、スタンプコーナーを設置。
さらに、龍山寺、行天宮などの寺院紹介ブースでは、プレゼント付きの台湾式おみくじ「筊杯」体験コーナーも設けられ、大人から子供まで楽しんでいる様子だった。来場者のなかには東京観光中の外国人の姿もあり、世界に向けた台北PRの場にもなっていた。
展示名の台北友町とは、同局が今年8月21日に立ち上げた日本人訪台観光客向けサイトのことを指す。友町は、Machi Machiと読み、「Machi」というのは台湾の言葉で「友達」を意味し、「Machi Machi」は大勢の友達がいる町という意味が込められている。
同サイトでは台北在住の台湾人という設定のキャラクター5人を案内人として登場させ、それぞれ台北観光を紹介している。例えばOL・恵はファッションや美容担当、阿部シェフはグルメ担当、ガイドさんはイベント・お土産担当など、幅広い年齢層に一歩進んだ台北情報を提供できるように工夫されている。また、サイト内では第1弾イベントとして同サイトの台北旅行情報をSNSでシェアすると毎週抽選で10人に台北限定の記念グッズをプレゼントするイベント(11月8日まで)を開催しているほか、9月22日より第2弾の「松尾芭蕉の台北風景」俳句大会がスタートしている。同大会は、同サイトで紹介された旅行情報をお題に俳句を作って投稿し、フェイスブック上で「いいね!」を最も多く獲得した作品の応募者に東京―台北往復航空券をプレゼントするというもの(11月15日まで)。
同局観光発展科の李佾璇チーフは「台北市では今、日本人訪台旅客のリピーターを増やすべく努力している。台北のどこがどのように楽しいのか、もっと詳しく紹介し、何度でも来たいと思っていただける場所になるように、今後もこのプロジェクトを継続していく」と意欲を述べた。
なお、台北友町は9月25日から27日に開催されたツーリズムEXPOジャパン2015の台湾パビリオンにも出展した。