「機動戦士ガンダム」生誕40周年となる2019年に実物大ガンダムを動かすことを目指すプロジェクト「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」の第一次選考発表会が10月27日、秋葉原UDXシアターで開催され、「リアルエンターテインメント部門」で国立台湾大学の非常勤准教授である江明勲氏のアイディアが選ばれ、同プロジェクトのメンバーに加わることが決定した。檀上ではメンバーとしての認定証と副賞の50万円が授与された。
江氏は一次選考で、「ロボットが人間のような歩行を実現するための、ヒューマノイドロボット歩行に関連する新しいメカニズムの提案」というアイディアを提出し、全世界から集まった応募の中から見事、唯一の外国人として選出された。
メンバーに加わった洪氏は、「40年前、ガンダムの誕生は私たちに大きな夢を与えてくれました。そして私たちの手で、その夢を実現のものにしましょう」と述べたほか、「自分が研究してきた二足歩行の部分でこのプロジェクトに貢献できると思う。自信はあります」と意欲をみせた。
同プロジェクトは、「機動戦士ガンダム」生誕40周年を迎えるに当たり、全長18mの実物大ガンダムを動かし一般公開することを目指すもの。一時選考では、実際に動かすことを目的とした「リアルエンターテインメント部門」と、視覚効果を利用して仮想空間で動きを再現する「バーチャルエンターテインメント部門」の2部門でアイディアを募集。前者は江氏のほか、奈良先端科学技術大学院大学博士課程の金子裕哉氏、ロボフューチャー株式会社代表取締役の木原由光氏、東京大学情報システム工学研究室の岡田慧氏が選ばれたが、後者での該当者はいなかった。
今後は、2016年2月まで追加アイディアを募集し、同年内に基本プランを発表する予定だ。その後、2年間の設計、製作期間を設け、2019年夏にプロジェクトの実現を目指す。