台湾在日福岡留学生会(会長:九州大学 羅 允謙氏)は12月13日、ヒルトン福岡シーホークホテルにて平成27年の忘年会を開催した。
同会には、福岡・山口・大分・長崎・熊本の大学や専門学校に学ぶ留学生と、卒業して社会人になった先輩や学生を支援する人々など、200人を超す人々が参加し、初めての出会いや久しぶりの再会を喜びあい、近況を語り合った。
留学生会を代表して挨拶に立った羅会長は、まず、今年行った80回以上の活動を通じて会員の団結力を強くすることができたこと、福岡をはじめとする日本各地の人々との交流から逆に祖国台湾への理解を深めたこと、高雄短編映画のリレー上映会で神戸、京都、名古屋などの留学生会と力を合わせた活動ができたことなど、留学生会にとって有意義な一年であったことを報告した。
そしてこれらの活動が、自分達を支援してくれた方々のお力添えで成り立ったことのお礼を述べるとともに、来年もよろしくお願いしたいと締めくくった。
次に来賓を代表して台北駐福岡経済文化辦事處の 戎 義俊處長が、2015年の日本流行語大賞を受賞した2つの言葉「トリプルスリー」と「爆買い」を用いて日台関係の近況を説明した。
その第一は、東日本大震災で台湾が拠出した義援金250億円が世界一だったこと。
第二は、人口2,300万人の台湾から昨年297万人という大勢の観光客が来日し、韓国を抜いて訪日外国人のトップになり、福岡にも29万8千人が訪問したこと。
第三は、台湾人観光客の日本滞在が平均4泊5日で、化粧品・医薬品・家電製品を中心に一人当たり平均24万5千円の買いものをして、日本経済に貢献できたと自負していること。
などを述べ、この「トリプルスリー」が示す台湾と日本、台湾と九州の結びつきを、留学生の皆さんが、将来さらに強めることへの期待をにじませた。
そのほかの来賓からは、留学生諸君には、日本人の持つ「まごころ」をぜひ習得して欲しいことや、逆に日本人は「日本や日本人の良さ」を、台湾を通じて学ぶべきであり、留学生諸君には、その懸け橋になって欲しいことなどが熱く語られた。
その後、食事をとりながらの談笑、お楽しみ抽選会などのアトラクションの後、留学生会役員が歌う
「朋友」に会場のみんなが手拍子で応えて、和やかに会を締めくくった。