24時間テレビチャリティー委員会はこのほど、2月6日未明に台湾南部を中心に発生したマグニチュード6.5の地震で被災した人々を支援する活動に役立てるため、日本赤十字社(以下:日赤)を通じて台湾に500万円の救援金を贈ることを決定した。
日本テレビ放送網の執行役員事業局・中山良夫局長らは10日、日赤本社を訪れ、同救援金を日赤の総務局組織推進部・成田裕資部長に贈呈した。贈呈式には、台湾文化親善大使で歌手のジュディ・オングさんも立ち会った。日赤によると、同救援金は2月8日から日赤で受付を開始している台湾への救援金と合わせ、2月末、3月末と分けて台湾に贈る予定だ(救援金受付は3月15日まで)。なお、募金額は10日朝の時点で8400万円に達したという。
赤十字の事業局国際部国際救援課・佐藤展章課長は「今後、被災者の方がご自身の生活を取り戻すまで、救援活動を続けていきたい。台湾には東日本大震災の際に多大な支援を頂いていたこともあり、今回、台湾の地震が発生するとすぐに日本各地から台湾に恩返しがしたい、いつどのように支援すればいいかというメールや電話が赤十字にも多く寄せられました。皆様からの貴重なご協力を現地で生かされるようにしたい」と述べた。
また、台南出身のジュディ・オングさんは、「自分の故郷がこのような事態になっていると知ったとき、ショックで居ても立ってもいられない状況でした。台湾を代表して、(救援金を寄付された)日本の皆様に心からお礼を申し上げたい」と感謝に意を語った。
台湾メディアによると、このほどの地震では、12日10時の段階で93人の死亡が確認され、このうち91人が台南市で倒壊した16階建てマンション維冠大樓で亡くなっている。台南市では12日、追悼式が開かれ、遺族らとともに、5月に総統に就任する民進党の蔡英文主席らも参列した。(2016/2/12 13:09)