フジサンケイビジネスアイと産経新聞社が日本と台湾の文化交流促進を目指して行う「第13回 日台文化交流 青少年スカラシップ(以下:日台スカラシップ)」の受賞者による台湾研修旅行が3月22日より27日まで行われ、同研修旅行に参加した学生15人は、現地での様々な交流を通じて台湾への理解と興味を深めた。
学生らは同研修旅行で、呉敦義副総統や外交部亜東関係協会の蔡明耀秘書長、台湾経済研究院の江炳坤会長、国立故宮博物院の馮明珠院長の表敬訪問を行ったほか、台南や台北市内の観光、宜蘭名産の金柑のシロップ付けDIYや、伝統芸能である布袋戲(人形劇)体験、さらには地元の延平高級中学や東呉大学で授業に参加、台湾人学生の自宅へのホームステイなども経験した。また、書道部門の受賞学生は書道家の張炳煌氏からの講義を受けるなど、充実した5泊6日を過ごした。
訪問団のリーダーを努めた南山大学2年生の福島里奈さんは「旅行では行けないような場所に行けて貴重な体験となりました。今後世界の人と接していく中で日本についてももっと勉強しなければならないと感じました。また、中国語がわかれば更に台湾についても理解出来ると思うので、これから中国語を勉強し、台湾についてさらに学習してからまた台湾を訪れたいです」と話した。
日台スカラシップとは、中学生、高校生、専門学校生、大学生(大学院生含む)から、作文、書道を募集し審査を行い、大賞・優秀賞の受賞者を台湾研修旅行に招待するといった取り組み。日台間の相互理解や交流を深める事を目的に行われており、今年で13回目となった。今年度からは募集要項にマンガ、短歌が新たに付け加えられ、より幅広い観点から作品を募集し、集まった1771作の応募から1人が大賞、18人が優秀賞を受賞し、研修旅行にはそのうち15人が参加した。(2016/3/29)