「フーデックスジャパン2016」開幕、台湾から112社参加

0

商談を目的とした食品・飲料のバイヤー向けのビジネストレードショー「フーデックスジャパン2016(以下:フーデックス)」が3月8日より11日まで、千葉県の幕張メッセで開催された。

フーデックスジャパン2016の台湾ブース
フーデックスジャパン2016の台湾ブース

台湾からも、経済部国際貿易局が主催し中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)が組織した「東京国際食品展台湾出展団」のメンバー約300人が来日し、台湾南部の5県市など112の食品会社が、それぞれ商品を出展し日本市場に魅力ある台湾食品をPRした。なお、112社のうち26社が初参加。内容は、冷凍水産物、果物、野菜(冷凍品を含む)、菓子、缶詰、冷凍食品、飲料、酒類、ドライフルーツ、畜産加工品など。今回のフーデックスには台湾のほかアメリカ、イタリア、スペイン、ドイツ、トルコ、フランス、タイ、韓国、中国、メキシコなど79の国・地域が参加しており、台湾は第4の規模だった。

初日の8日には台湾パビリオンの会場で開会式が行われ、高雄市の陳菊市長、雲林県の李進勇県長、嘉義県の張花冠県長、台南市の顔純左副市長、屏東県の潘孟安県長のほか、台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表、TAITRAの黄文栄秘書長らが出席し、テープカットを行った。

開会式にて。高雄市の陳菊市長、雲林県の李進勇県長、嘉義県の張花冠県長、台南市の顔純左副市長、屏東県の潘孟安県長のほか、台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表、TAITRAの黄文栄秘書長らが出席
開会式にて。高雄市の陳菊市長、雲林県の李進勇県長、嘉義県の張花冠県長、台南市の顔純左副市長、屏東県の潘孟安県長のほか、台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表、TAITRAの黄文栄秘書長らが出席

沈斯淳代表は挨拶の中で、今回台湾南部の5つの県・市の最良の農産品などが同展で展示されることにより、日本各界で注目され、今後、台日間の農産品貿易の発展につながるであろうと期待の意を表した。

また、黄秘書長はフーデックスについて、「日本に台湾の新しい商品を紹介する機会としても大きな役割を果たしている。例えば水産品の養殖の冷凍ハタ。これは日本の鍋料理に大変適しており、是非日本に紹介したい商品だ。今回の紹介を通じて日本の業界に認識してもらう事が狙いでもある」と述べたほか、「トップセールスとしては各県市での参加はあったものの、完成系ではなかった。そこで、去年から5県市の首長らが全員揃って共にPRすることを開始し、好評を得た。屏東県を例にとると、6社だったのが今年は18社に増えている。去年参加した後、首長らはこのフーデックスは世界3大食品の舞台であることを意識し、とても重要な位置づけをしている。この試みは、来年も必ず実行する予定だ。継続することは一番大事。一回だけではなく継続する事で、日台における食品交流のシステムを確立する事が出来るのだ。意義はここにある」と強調した。

 

陳菊市長、日台貿易障壁の改善へ期待

台湾産の農産品のPRのため訪日した高雄市の陳菊市長、雲林県の李進勇県長、嘉義県の張花冠県長、台南市の顔純左副市長、屏東県の潘孟安県長は8日午後、都市センターホテルにて「南台湾県市農産宣伝連合記者会」を開催。去年に引き続き、南台湾5県市の首長らが一同に来日し、トップセールスを行った。

台湾5県市の首長らが来日し、トップセールスを行った
台湾5県市の首長らが来日し、トップセールスを行った

陳市長は挨拶で、「私たち南台湾は日本市場をとても重視しています。日本に輸出している重要な農産品は、マンゴー、バナナ、パイナップル、ライチなどがあり、これらは全て日本の方々が好まれているものです」と紹介した上で、未だ日本への輸出許可が下りないナツメなど、日本との安全基準の違いに伴う貿易障壁については、改善への期待を示した。

高雄市の陳菊市長
高雄市の陳菊市長

また、同会に出席した衆議院の岸信夫議員は「農産物においては、安心安全がキーワードになってくる。陳市長のお話に出たように、日本は食品の輸出入において厳しいルールを設けているが、そのことによって安全性が確保され、国際社会でも評価されている。日本はTPPに参加したことで、今後、農業が厳しい状況にさらされるため、競争力をつけていかなくてはならない。台湾もTPPに対して参加の意志があると伺っているが、日本も台湾の参加については歓迎している。ルールに基づいた形で自由な貿易を促進していく形を作っていければと思う」と述べた。(2016/3/25)

衆議院の岸信夫議員も同会に参加
衆議院の岸信夫議員も同会に参加

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here