九州台湾商工会(会長:頼 玉汝氏)は3月27日、平成27年度の活動を総括し、28年度の活動計画を決定する理監事会を開催した。
福岡市中央区天神の会議室に福岡県、長崎県、山口県などから11名の理事、監事が集合した会議で挨拶に立った頼会長は、冒頭ここに集まった役員をはじめ、多くの会員の協力で、親睦旅行や忘年会など平成27年度の活動がスムーズに実施できたことを謝するとともに、平成27年度の会計報告を行い、了承を得た。
役員からは、徐々に会員数が増えて会の基盤が固まりつつある現況を踏まえて、1期2年の任期を終えた頼会長にもう1期会長を続け、当初構想したことの仕上げをしてもらいたいとの要望が出され、快諾を得て続投が決定した。
これを受けて、頼会長は新年度の目標として、九州・山口の経済活動をリードする九州経済連合会との連携を強めること、福岡、熊本、長崎、山口を重点に台湾出身会員を増やしたいこと、その上で九州・山口8県から1人づつの理事を選出したいとの抱負を語った。
また、大倉仲洋副会長から会員増強のための1つの方策として、企業会員3万円、個人会員1万円の年会費は据え置くものの、途中入会者には、入会月に応じて会費を月割りにするなど、入会時のハードルを低くすることの提案があり、了承された。
次いで平成28年度のビッグイベントして、6月22日(水)~26日(日)のFOOD TAIPEIに合わせて23日(木)~26日(日)の予定で台湾視察旅行を実施して各界と交流することと、12月3日(土)にANAクラウンプラザホテル福岡で忘年会を開催することを決定した。
その他、日頃お世話になっている台北駐福岡経済文化辨事處の表敬訪問、台湾貿易センターの活動への協力、施設の子供たちとの交流・支援活動など出来ることから、担当を決めて実施することになり、活動のための連絡ツールとして、LINE、FAX、E-mailなどを組み合わせた連絡網を構築することになった。
理監事会終了後、役員以外の会員と当会に賛同する新しいメンバーが加わった交流会となり、自己紹介を兼ねて商工会に対する質問や要望が出された。そこで話された各人の当会への入会のいきさつ、会への期待などは必ずしも通り一遍のものではなく、今後の運営に対する理監事のリーダーシップを要求する一方で、メンバー一人ひとりが積極的な役割を果たす決意を述べるものであった。
交流会終了後、場所を中華料理店「三鼎」に移し、そこから加わった来賓12名と合わせて総勢29名のにぎやかな懇親会となった。
来賓を代表して挨拶に立った台北駐福岡経済文化辨事處の戎 義俊處長は、4年前に発足した当会(旧名称-福岡台湾商工会)が頼会長の2年間の努力と会員各位のサポートによってますます発展していることへの祝意を述べた。
また、福岡への台湾LCCの相次ぐ就航をはじめ、熊本、長崎、宮崎、大分を含めると九州-台湾の定期便が週59便になったことからも両者の関係がますます緊密かつ多様なものになり、九州台湾商工会の役割が更に大きくなること、その中で頼会長のリーダーシップと会員各位の果たす役割に期待するとの意を表明した。
その後会場のあちこちで商工会の役割や今後の日台交流についての話題に花が咲き、若いメンバーの元気な声が聞こえる中で閉会した。