台湾貿易センター(TAITRA)は9月8日、東京ステーションホテルで優れた台湾製品ブランドの視点から編集したMOOK本「すごいぞ台湾」の出版記念発表会を開催し、同書をお披露目した。
同書は、台湾の経済部が優れた台湾ブランド製品に対して贈る賞、「TAIWAN EXCELLENCE」の受賞企業28社のユニークで高品質な製品や台湾の世界一や世界初の事例、台湾カルチャーとクリエイティブの拠点などを特集したもの。観光やグルメの台湾本が次々と発行されるなか、同書では台湾の製品に焦点を当て、新たな台湾を発信しており、商品の紹介のみならず、企業の熱い志や商品開発の背景、そして企業社長らのインタビューなども組み込まれ、世界に誇れる台湾製品の今を多方面から知ることが出来る。TAITRAが情報センター出版局とコラボレーションして製作し、今月15日頃に全国の大型書店及びAmazonなどネットでの販売が予定されている。
当日の発表会には、台北駐日経済文化代表処経済組の張厚純組長、TAITRA本部戦略マーケティング処の陳英顕処長、台湾貿易センター東京事務所の呉俊澤所長、情報センター出版局の田村隆英社長及び同社の執行役員で同書の編集長を務めた倉本哲編集長が出席。
陳処長は挨拶で、台湾は製造業を中心に発展し、今の経済力がある事を説明。そして、台湾には優れた中小企業が沢山あるが、台湾の中小企業はマーケティングが弱いという問題点を話し、「私達はこのような台湾中小企業をサポートしていきたい。今回のMOOK本で優秀な台湾製品やブランドがある事を日本の皆さんに伝えられれば」と同書出版に対する期待を述べた。
そのほか、同書でも紹介されている「TAIWAN EXCELLENCE」受賞企業のASUS JAPANシステムマーケティング部の滕婉華部長、Aidmicsの林書聖社長、Pacific Cycles自転車事業部執行役開発責任者の渋谷正昭氏が登壇し、同書掲載製品や新製品についてのプレゼンを行った。
また会場の後方には、ASUS のデザインにもこだわりを持ったスマートフォンの「Zenfone 3」、Aidmicsのデジタル時代の新しいスマホ顕微鏡「μHandy(顕微鏡カメラ)」、Pacific Cyclesの高いデザイン力と技術力を持ち合わせる折り畳み式自転車、SINGTEX の究極なエコ技術コーヒー豆の粉でつくったスーツ&Tシャツ「S.Café」、 HeartWayの世界80ヵ国で愛用されている折り畳み式電動介護車(車いす)と、いずれも「TAIWAN EXCELLENCE」を受賞している製品が展示され、来場者らは実際に手にとって“すごい”台湾製品を体感した。
なお、このほどの発表会には、若い世代に発信力を持つ女性ブロガーも招待されており、MOOK本や商品と写真を撮るなどして新たな台湾の魅力に触れていた。
ブロガーの浅井裕美さんは台湾製品について、「ASUSのパソコンなどは、以前の職場で使っていました。しかし台湾の製品とは知らなかった。意外と近くに台湾の製品があった事に驚きました。また、MOOK本なので写真を多く使用していて視覚で伝わってくるので若い女性にも伝わりやすいと思います」とコメントした。
陳処長によると、このほどのMOOK本出版のほかに、優れた台湾製品を紹介する機会として、10月7~9日に東京駅前の「KITTE(キッテ)」にて、43社100点のTAIWAN EXCELLENCE受賞台湾製品を体感する事ができるイベント「TAIWANEXCELLENCE IN TOKYO」を開催するという。ゲストとしては、女優の藤原紀香さんが出席し、トークイベントも行われる予定だ。