留日名古屋華僑総会の主催で、中華民国(台湾)の105周年の建国記念日を祝う「国慶節祝賀会」が10月8日、愛知県名古屋市内の名古屋国際ホテルで開催された。
台湾、日本双方の国歌斉唱後、留日名古屋華僑総会の邱文揚会長が「近年、特に東日本大震災以来、台湾と日本との交流は進んでいる。また、日本の卓球選手の福原愛さんが台湾の卓球選手の江宏傑さんと結婚されたが、今後の台湾と日本の友好関係が一層促進されるきっかけになるのではと非常に喜ばしい出来事である」と冒頭の挨拶を述べた。
また、衆議院の鈴木克昌議員は「私が総務省に勤務していた際に東日本大震災が起こったが、最初に連絡をいただいたのは台湾だった。当時の総統自らが街へ出て募金活動を行い巨額の義捐金を集めていただき、さらにコンテナ二十数台分の物資をいただいたが、それがどれほど被災者の方を勇気付けたか、台湾の皆様の心を我々は忘れてはならない」と述べ、「台北駐日経済文化代表処の駐日代表に謝(長廷)氏が就任されたが、過去に首相(行政院長)をされた方が代表処に来られるということは極めて異例のことで、いかに台湾が日本を大事にしてくれているか、我々はその思いを大事にしていかなければならない」と語った。
その他来賓挨拶では、台北駐大阪経済文化弁事処の陳訓養処長、愛知県日台交流協会の重冨亮会長、名古屋市議日台議連のふじた和秀会長、参議院の荒木清寛 前議員がステージに立ち、次々に祝辞を述べた。
挨拶後のインタビューで、陳処長は「当パーティーに国会議員や市議会議員の方々をはじめ数多く集まっていただき、また、日台交流協会の30年以上にわたる両国交流におけるご尽力に大変感謝している」と感想を述べた。また、鈴木議員は「蔡英文総統の就任でこれから台湾は大きく変わっていくと思う。日本と台湾お互いが絆を深め、両国が世界の平和と安全に貢献できるよう頑張っていかなければならない」と見解を述べた。