謝長廷代表、就任後初の国慶節イベントに約2000人が出席

0

 

台北駐日経済文化代表処主催の「中華民国105年双十国慶祝賀レセプション」が10月6日、東京パレスホテルで開催された。毎年10月10日の国慶節を記念して行っている同会には、政界から日本交流協会の大橋光夫会長、日華議員懇談会(以下:日華懇)幹事長の古屋圭司氏、日華懇副会長の山東昭子、福田康夫元首相、外務副大臣の岸信夫氏、財務副大臣の木原稔氏、法務副大臣兼内閣府副大臣の盛山正仁氏のほか、計115人の衆参両院の国会議員が出席。

左から日本中華聯合総会の毛利友次会長、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表、日本交流協会の大橋光夫会長、東亜経済人会議の槍田松瑩・日本委員会委員長
左から日本中華聯合総会の毛利友次会長、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表、日本交流協会の大橋光夫会長、東亜経済人会議の槍田松瑩・日本委員会委員長

また、バチカン、パナマ、ドミニカ共和国、エルサルバドルなど諸外国の駐日大使らや、華僑の重鎮ら、さらに芸能界からは女優の余 貴美子さん、AKB48に所属する唯一の台湾人アイドル馬嘉伶(マ・チャリン)など、日本各界から約2000人の出席者が集まった。

AKB48に所属する唯一の台湾人アイドル馬嘉伶(マ・チャリン)も出席
AKB48に所属する唯一の台湾人アイドル馬嘉伶(マ・チャリン)も出席

これは同処の謝長廷代表の代表就任後初めての国慶節イベントだった事も起因していると見られる。

謝代表には絶え間なく出席者から祝辞が述べられた
謝代表には絶え間なく出席者から祝辞が述べられた

謝代表は挨拶で、台湾では今年5月に蔡英文政権が発足した事により、民主政治の新たなステージに入った事に言及。自身も日台関係の各分野を発展させるため、尽力していくと協調した。その上で、「日台の関係を運命共同体に近づけたい」と述べ意欲を示した。

「日台の関係を運命共同体に近づけたい」と述べた謝長廷代表
「日台の関係を運命共同体に近づけたい」と述べた謝長廷代表

また、今年の9月4日に和歌山県で開催された「日台交流サミット」で台湾の「国際民間航空機関(ICAO)」など国際機関の活動への参加を支持する「和歌山宣言」が発表された事を述べた上で、「台湾は、9月27日にカナダで開催されたICAO総会に台湾が参加できなかった。中国が『台湾は中国の一部であり参加する権利がない』と主張している事は、台湾の人々を傷つけるもので、非常に遺憾だ」としたほか、「台湾の空域は台湾が実際に航空管制を行っており、年間5,800万人の旅行客が通過し、台湾と日本との間には週700便以上、台湾と中国との直行便も週約700便がそれぞれ往来している。この空域は台湾人のほか、日本人を含む外国人、中国の人々も利用している。国際航空安全を話し合う場で、政治的な理由により台湾を排除することは、この空域の旅客の安全を無視することに他ならない」と指摘。会場からは大きな拍手が巻き起こった。

さらに、謝代表は日本の菅義偉・内閣官房長官が「台湾が何らかの形でICAO総会に参加することが現実問題として望ましい」との談話発表した事に対し、「日本は台湾にとり信頼できるパートナーであると確信した」と述べ、日台の確固たる友好関係を強調した。

交流協会の大橋会長
交流協会の大橋光夫会長

一方、謝代表と共に登壇した大橋会長は、卓球選手の福原愛選手と台湾人卓球選手の江宏傑選手の結婚を例にとり、「(2人の結婚は)日台関係に極めて明るい話題を提供してくれた。このような喜ばしいニュースは、現在の日台間の心と心の繋がりの深さを象徴していると言っても過言ではない」とした。また、「日本を深く理解され、これまでに政界、財界と多くの日本人との友情を育んでいらっしゃいました謝代表が代表に着任された事は、台湾が日本との関係をいかに重視しているかをはっきりと物語るもので、大変心強く感じている。

日台は、困ったときはお互いに助け合い、意見の多少の不一致があっても必ず話し合って平和に解決する成熟した友好関係を有している。これは世界に例を見ない友好関係だ」と述べ、変わらぬ日台友好関係を確認した。