松本彧彦を囲む会に日台関係の重鎮ら400人集まる

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日台スポーツ・文化推進協会の松本彧彦理事長
日台スポーツ・文化推進協会の松本彧彦理事長

約50年に渡り日台関係に尽力してきた日台スポーツ・文化推進協会の松本彧彦(まつもと あやひこ)理事長を囲む会が11月1日、中央大学駿河台記念館で行われた。同会は、松本理事長が今年の7月に初めて台湾関連で「外務大臣表彰受賞者」の個人賞を受賞した事をきっかけに開催されたもの。会場には松本理事長と親交のある日台関係の重鎮や日本の政治家らおよそ400人が集まった。

安部晋三首相からお祝いのお花も
安倍晋三首相からお祝いのお花も

なお、会の発起人は、元内閣総理大臣の海部俊樹氏、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表、自民党の党・政治制度改革実行本部長の高村正彦副総裁、交流協会の今井正理事長の4人が務め、冒頭であいさつした。また、農林水産大臣の山本有二議員、自民党東京都連の下村博文会長らも来賓を代表して祝辞を述べた。

元内閣総理大臣の海部俊樹氏(右)も松本理事長を激励
元内閣総理大臣の海部俊樹氏(右)も松本理事長を激励

海部氏は「松本君は、台湾関係の自民党の役員で、台湾にはいつも彼が代表になって行っていた」と当時を振り返ったほか、「松本君には今まで色々とお世話になった。49年分の感謝を伝えたい。とにかく100歳までは頑張ってください」と激励した。また、謝代表は、「松本先生の日台交流に対する尽力は並々ならぬものだ。文化、スポーツ、観光など、広範に渡り両国の関係に貢献されている。日台近代史の生き字引といっても過言ではない」と今までの松本理事長の日台交流に対する尽力に感謝を述べた。

台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表も祝辞を述べた
台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表も祝辞を述べた

最後に、松本理事長は来賓及び来場者に対し謝辞を述べ、その上で、「日台関係は職業としてではなく、もっぱらボランティアとしてやってきた。まだやり残した事もあるので引き続き頑張っていきたい。また、なるべく早く若い世代にバトンタッチして、日台の友好関係が維持できるように協力していければ」と述べた。

自民党東京都連の下村博文会長(左)も松本理事長に敬意を伝えた
自民党東京都連の下村博文会長(左)も松本理事長に敬意を伝えた

松本理事長は1939年生まれ中央大学法学部卒。20代から台湾との青年交流に携わり、1972年3月蒋経国氏に単独会見。同年9月日本政府特使(椎名悦三郎)秘書、海部俊樹総理秘書を務める。現在は日台スポーツ文化推進協会の理事長を務めている。2011年には台湾の外交部より外交表彰状が送られたほか、2016年には、2月に台湾観光貢献奨、7月に外務大臣表彰の個人賞を受賞している。

台湾の外交部より送られた外交表彰状と、外務大臣表彰の個人賞も会場に飾られた
台湾の外交部より送られた外交表彰状と、外務大臣表彰の個人賞も会場に飾られた