「52Hzのラブソング」監督&キャストスペシャルトークイベント

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観客らと記念撮影

台湾ミュージカル映画「52Hz I love You(52Hzのラブソング)」の魏德聖監督とキャスト3人(小玉・小球・米非)による来日スペシャルトークイベントが8月19日、台湾文化センターで行われた。メーンキャストの舒米恩も前日行われたイベント「台ワンダフル」に出演するため来日していたが、同イベント当日に九州でのコンサートを予定していたため、出席が叶わなかった。

同トークイベントで3人は先ず、映画のオファーを受けた当時の心境を語った。3人とも映画初挑戦だったが、その初めての出演が、台湾映画史上第一位の興行収入となった「海角七号 君想う国境の南」のメガホンも取った偉大な魏監督の作品だったため、3人とも驚きを隠せなかったという。小球は、最初同映画のテーマソングを歌うのだと勘違いをして、「有名監督の作品の主題歌を歌えるなんて、やっとこれで有名になれる!」と思っていたら、脚本を渡され、自分が主役と知って驚いたという。クランクインしてもあまり実感がなく、全部の撮影が終わってからようやく「あ、私映画で主役を演じていたのだ」と実感したそう。

トークイベントの様子(左から小玉、魏監督、小球、米非)

一方、キャスティングについて魏監督は、元々「バンドのボーカル」を起用しようと考えており、「ボーカルだったら歌も歌えて、さらにライブでは観客とおしゃべりしたり雰囲気を作り出すのを得意としているため、その子たちを訓練して役者として育てる事が一番の近道だ」と考えたという。それよりはインターネットやYouTubeなどで彼らの歌や雰囲気などを確認に確認を重ね、キャストをこの4人に決定したと話した。

また、魏監督は演技を見たり接している中で、こっそり人の観察をするのが得意だという。それに対し小玉は「もうこっそり観察しなくても、僕を直接見たら良いじゃない?」とのアドバイスに監督は「もう小玉の観察はしたくない」と拒絶、会場が笑いの渦に包まれた。

さらに、米非は撮影中の裏エピソードを話した。バイクで歌いながら演技するシーンがあるが、腰を浮かせながら、歌って演技し、しかも表情作りもしなければならなく、非常に難しいため二十数回はNGを出してしまったとの事。

なお、魏監督によると、7割が歌いながら演技する「現場収録」という形を取っているが、残り3割がスタジオで後から収録するそうだ。

 

永瀬正敏がサプライズゲストとして登場

トークベント終盤には、8月16日に誕生日を迎えた魏監督にサプライズプレゼントとして、日本俳優の永瀬正敏がケーキを持って登場した。

スペシャルゲスト永井正敏(右)が監督にバースデーケーキをプレゼント

永瀬は、魏監督がプロデューサーとして務めた映画「KANO 1931 海の向こうの甲子園」の野球部のコーチ役として出演してより、交流があるそうだ。驚いた様子の魏監督は「予想外でびっくり。永瀬さんはいつも優しいんです」とコメント。さらにキャスト陣も、「映画のコーチが現れた!」と感動しており、その感激のあまり小球が涙を浮かべる場面もあった。

永瀬正敏さん(左3)登場にキャストも大興奮

 

なお、永瀬が退場した後は、12月16日より全国公開が始まる同映画の前売り券販売も行われ、購入者は監督とキャストのサインがもらえた。

イベント終了後には前売り券購入者限定サイン会が行われた

(207/8/20)