よこはま動物園ズーラシアのころころ広場に、休日(土日祝)限定で台湾の“夜市”が登場した。同イベントは毎年夏季に開催しているナイトズーラシア(閉園時間を通常の16時半から20時半まで延長し、夜の動物たちを特別公開)の一環で行われ、8月5日から27日の休日13時より開催される。
同動物園と台北市立動物園は昨年10月、動物管理及び動物学に関する知識・技術交流や野生動物と生物多様性の保全を進める事を目的とした持続的な協力関係(パートナー動物園)を構築するための覚書を締結し、同企画はその1周年を記念したイベントである。
ころころ広場では、台南式魯肉飯や小籠包などのグルメや台湾雑貨の販売がされているほか、台湾伝統文化である“花布”を使用した装飾や、台湾の「迪化街」にある創業102年の老舗提灯屋から調達した提灯での演出は、まるで台湾夜市をイメージさせた。
台湾雑貨を販売している「台湾好子」は、花布を使用したエプロンやバックを日本のデパートや駅の特設スペースでの販売を主にしており、蔡倍賢社長は、「動物園での販売は初めて。いつもと違う雰囲気なのでこのような経験ができて嬉しい。家族連れが多いので、大きいバックを求める方が多い」とコメントした。
一方特設ステージでは、二胡奏者の酒井和嘉子さんや、里地帰氏などほかアーティストが日別で登場し、さまざまなパフォーマンスで会場を盛り上げてくれる。
さらに、台湾の物園に関するクイズに答える「クイズラリー」も実施し、3問以上答えて特設ゴールにクイズラリー専門用紙を持っていくと、抽選で台北市立動物園のノベルティが貰える。
よこはま動物園ズーラシア事業推進係の佐野太一係長によると、同イベントに際し、クイズラリーのプレゼントに使用したノベルティや、ゴール付近のパネル展示資料などはすべて台北市立動物園から提供されたものだという。佐野さんは、「今後も両園交流を続け、珍しい動物の交換などを行っていきたい」と話した。
(2017/8/7)