高千穂日華親善協会、謝長廷代表一行を歓迎

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高千穂日華親善協会はこのほど、日台交流サミットのために熊本県を訪れていた台北駐日経済文化代表処(以下=代表処)の謝長廷代表率いる代表処幹部ら9人を歓迎し8月24日、宮崎県ホテルグレイトフル高千穂で歓迎会を行った。

高千穂日華親善協会は台北駐日経済文化代表処謝長廷代表と交流図った

 

同協会の佐藤哲章会長は、飛行機の宮崎―台北線が現在週に2便のみしか就航していない事に言及し、「週3便に増やせるよう努力していきたい」としたほか、「台湾の観光協会と姉妹提携していく」と今後の目標を語った。

一方、同交流会に参加していた宮崎県の延岡日台友好親善協会の塚本博文会長は、台湾を訪れた際「リップンチェンシン(日本精神、統治時代に日本人が残した道徳や責任感)」が、しっかりと若い世代に受け継げられている事に感激し、「民間の力で台湾を盛り上げよう」との思いで同協会を設立した。塚本会長は、宮崎県と台湾の具体的な交流例を挙げ、今年の3月に宮崎大学と台湾の国立嘉義大学が大学間学術交流協定を締結し、同8月には台湾嘉義市の球場で野球部交流戦を行った事を報告した。

歓迎会の様子

なお、台湾一行は同日、高千穂峡やあまてらす鉄道など高千穂町の有名観光地を回り、同町の観光資源への理解を深めた。

宮崎県に初めて訪れた謝代表は、数々の絶景を目の当たりにし「さすが価値ある観光地だ」と絶賛したほか、高千穂町で多数の店外に台湾の国旗が掲げてあった事に言及し、「高千穂町の人たちの熱意が有難い」と述べた。

高千穂峡散策時、台湾人観光客との撮影に心良く応じる謝長廷代表(左)

同協会は、約27年前に宮崎県高千穂町の歯科診療所に台湾から歯科医を招いた事をきっかけに、旅館や飲食の経営者ら約30人の有志によって結成された。近年では同町以外にも、隣町の五ヶ瀬町観光協会なども加わり、年々会員の輪が広がっているという。結成されてよりは、年に一度定期総会を行ったり、国慶節には訪台し、台湾にある同協会と相似した台湾人団体と交流を図るなど、台湾との関係を育んできた。また、2005年の5月に同町は台湾の花蓮市と経済観光友好交流宣言書を締結し、日本を代表する景勝地「高千穂峡」と花蓮市の「太魯閣渓谷」などへの相互観光客増加を図る事にも成功、さらに、来月には花蓮市の代表らが同町に訪問するという。

 

(2017/8/24)