ツーリズムEXPO開催!客家ロマネスク台三線を推進

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台三線ブースでお茶を嗜む観光局の周永暉局長(右1)と東北観光推進機構の紺野純一専務理事(右2)

 

世界最大級のプロモーションフィールド「ツーリズムEXPOジャパン2017」が9月21日~24日まで東京ビックサイトで行われ、台湾交通部観光局(周永暉局長、以下:観光局)主催の台湾パビリオン館が今年も出展している。

ツーリズムEXPOに台湾パビリオンが登場

現在観光局は台湾の客家文化を推進しており、客家委員会による「客家の里を旅するロマネスク台三線」を紹介するブースが設けられている。

今年初となる客家の文化を紹介、客家委員会産業経済処の王慶殷氏(右)

台三線とは、台北から屏東に至る台湾の国道(台湾省道)である。そのなかで「客家の里ロマンチック街道」と言われる街道沿いには、客家の集落があり、北は大渓区の大渓老街から、南は新社区の白冷圳記念公園と、客家文化を味わう事のできる資源が多くあるというのだ。同ブースでは、客家の歴史が残る観光地や建築物、客家料理が楽しめるお店を紹介したパンフレットを置き、同街道沿いへ日本人旅行客の誘致を図る。

同委員会産業経済処の王慶殷氏によると、今年の7月より、台湾旅行業者などを招いてプレスツアーを行っているという。そして来月には、その旅行業者による日本人に向けた台三線パッケージツアーが出来上がるとの事。王氏は、「街道沿いでは、客家の歴史的建物や自然、グルメを味わう事ができる。大都市だけではない台湾の文化を日本人に知ってほしい」と話した。

一方、台湾の旅行業者やホテル業者ら約200人は、自社アピールを積極的に行っている。同展では、宜蘭や屏東など日本人の認知度が低い地方からの出展も多くみられた。台湾業者によると、同展での宣伝効果は大きく、日本人宿泊者が増加しているという。

各地域ごとにブースが設けられた

台湾原住民の暮らしをモチーフとした「home hotel」は現在台北に2店舗を構えており、昨年に初出展してより、様々な旅行サイトや雑誌で紹介され、宿泊者が急激に増加したそうだ。なかでも日本人女性1人での宿泊が最多だという。さらに、屏東にあるI.C.A(インターナショナル・チョコレート・アワード)で受賞履歴のある福灣莊園チョコレートのオーナーが経営している「福灣莊園」は、「日本人はみんな良い人だ。『遊びにいきます』と昨年ブースに来てくれた人たちが、本当に来てくれた!」と嬉しそうに話した。

多数のホテル業者が自社ホテルのアピールを積極的に行った

なお、同22日には、台湾パビリオン内においてオープニングセレモニーが行われ、観光局の周局長、台湾観光協会の葉菊蘭会長、台北駐日経済文化代表処の郭仲熙副代表らが出席したほか、観光局のマスコットキャラクター「喔熊(オーション)」も会場に駆けつけた。

喔熊も会場に駆けつけ、チャイナエアラインのブースを応援した

周局長は、台湾の春夏秋冬について触れ、春のランタンフェスティバルや夏至23.5°ツアーなど季節に応じたイベントが楽しめるとアピールした。

今年は約200人の台湾業者が出展!

同展は総合観光イベントとして 2014年から開催をスタートし、今年は海外より130ヵ国・地域の出展者が集まり、独自の魅力を伝えている。

(2017/9/23)