大阪中華学校で春節祭開催

0
大阪市浪速区の大阪中華学校

大阪市浪速区の大阪中華学校で、毎年恒例となる「大阪春節祭」が開催された。中華民国留日大阪中華総会が主催する当イベントは今年で18回を数える。もともとは在阪する台湾華僑同士が春節という旧暦正月を祝いながら交流を図ることを目的に始まったが、近年は台湾に興味をもつ日本人も参加し、さらなる賑わいをみせている。今年も盛況のうちに幕を閉じた。

開会式では僑務委員会の呉新興委員長、中華民国留日大阪中華総会の洪里勝信会長、大阪市浪速区の榊正文区長をはじめ、多くの来賓がステージで挨拶をし、新年の祝辞、日台関係のさらなる連携・発展を述べた。会場には今月6日に起きた台湾東部地震(花蓮地震)の被災者を支援するための募金箱が設置され、壇上でも協力が呼びかけられた。挨拶の後は紹興酒で鏡開きを行われ、無料で来場者に配られた。

僑務委員会の呉新興委員長
中華民国留日大阪中華総会の洪里勝信会長
鏡開き

 「大阪春節祭」では毎年20を超える屋台が軒を連ねる。大根もちや餃子、魯肉飯、台湾ソーセージ、牛肉麺、擔仔麵、肉まん、タピオカミルクティーといった数多くの台湾名物料理を手頃な価格で味わうことができ、多くの来場者が日本ではなかなか味わえない料理、味付けに舌鼓をうった。

屋台では本格的な台湾料理が提供される

ステージでは中華学校の生徒たちが中心となって、多彩なパフォーマンスが披露された。有名な伝統芸能「獅子舞」では4匹の獅子がステージだけでなくグラウンドも練り歩き、来場者の健康と多幸を祈願した。その他、中華太鼓、民族舞踊、二胡演奏、歌謡、ダンスなどが披露された。

ダイナミックな獅子舞演舞
華麗な民族舞踊

例年、当イベントで最も大きな盛り上がりを見せるのが大抽選会。抽選会は2回行われるが、主催、共催、後援者(団体)が提供する商品はどれも魅力的なものばかりで、さらに空くじがないということもあり、今年も多くの来場者が各回先着400名限定で手渡される整理券(有料の抽選券を購入するための権利)を求めて列を作った。