文化訪問団が今年も来日!巧みなディアボロを披露

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扮演蜜蜂的團員表演巨大扯鈴

 

民国107年目の春節を祝すため、台湾の文化訪問団がこのほど来日し2月20日、市民会館おおみや(所在地:埼玉県さいたま市)で公演を行った。文化訪問団とは、毎年春節の時期に僑務委員会によって結成される台湾を代表する文化的アーティスト団体で、各国の華僑と春節を祝う事を目的に、毎年アジア巡回公演を行っている。今年はアジア6カ国全11公演を予定しており、日本公演はその第一回公演だった。なお、埼玉で文化訪問団の公演が行われるのは今回が初めて。

数人でコマを投げ合う息ピッタリのパフォーマンス
台湾の文化訪問団が今年も来日!

今年の訪問団として来日したのは、ディアボロ(空中独楽)のパフォーマンス団体「舞鈴劇場」。ディアボロとは、コマを2本のハンドスティックに通した糸でまわす事により安定させ、操るという台湾伝統の遊びだ。

巧みな技を軽々こなす団員ら
パフォーマンスの途中には歌の披露もあった

公演では、客席の一番後ろからステージまでそのコマを空中で飛ばすパフォーマンスなど、巧みな技を軽々と披露しており、終始圧倒されるばかりだった。また、客席から選ばれた来場者や台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表が壇上へ上がり、ディアボロをチャレンジするコーナーも取り入れられるなど、会場全員が楽しめる内容にもなっていた。

客席から選ばれた来場者がディアボロにチャレンジ

一方、会場には約1000人の来場者が集まった。今回文化訪問団来日公演を企画した埼玉台湾総会の紀秋美会長によると、来場者の半数以上が日本人だったという。「華僑のために開催した公演だったが、華僑だけではこんなに集まる事はなかった」と、同公演開催に当たり、埼玉県やさいたま市の地方自治体が宣伝面でも協力してくれた事に対し、感謝の意を表した。さらに、「埼玉ではいままで日本と台湾の交流はあまり行われてこなかったため、今回埼玉で公演できた事は、日台交流にも繋がった」と話した。

埼玉台湾総会の紀秋美会長は「舞鈴劇場」の団員に花束を渡した

なお、僑務委員会の呉新興委員長も台湾から来日し会場を訪れており、「台湾では若者がこんなにも活躍しているという事を華僑に知ってもらいたい」と来日公演の趣旨について触れたほか、「ディアボロという台湾の伝統文化を、このように芸術作品として海外の人に伝える事ができるのは意義がある事」と同訪問団を賞賛した。一方、呉委員長は華僑の存在を「自分のお客様」と話しており、各国の華僑が文化交流などを行う際には、全力でバックアップしていきたい旨を示していた。

会場を訪れた僑務委員会の呉新興委員長(中央)と代表処の謝長廷代表(左)