台湾出身の陽岱鋼選手が所属する日本プロ野球の巨人は3月20日、東京ドームで行った日本ハムとのオープン戦にて、2月7日未明に台湾東部・花蓮で発生した大地震の被災地に向け義援金を寄贈した。義援金は球団及び選手会から各100万円の計200万円。
試合前に行われた贈呈式には、台湾を代表して台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表が出席し、義援金の目録を受け取ったほか、謝代表からは石井一夫球団社長と菅野智之選手会長に感謝状を贈呈した。
謝代表は「現在、台湾は官民一体となって復興作業を進めています。本日頂いた義援金は早速花蓮政府へ送付し、必ず被災者の方の力になると思います」と感謝の意を述べた。
また、始球式も謝代表が務めた。巨人からプレゼントされたユニフォームと帽子、そしてグローブを着用して始球式に挑んだ謝代表は式後、「初めての始球式なので緊張しました」と率直な感想を述べたほか、始球式の出来栄えには「60点」と自身を評価した。代表処によると、巨人の開幕戦で始球式を行ったのは謝代表が歴代代表の中で初めてだという。
なお、謝代表は同時に、現在までに代表処から台湾に送った日本各界からの寄付金について「約2億円」と発表した。