九州台湾商工会は3月10日、福岡市中央区天神の幸ビル会議室において平成30年度の活動方針を決める幹部会を開催し、頼玉汝会長の続投を決定した。
九州、山口などからの14人が集まった「幹部会」では、冒頭、頼会長から役員並びに多くの会員の協力を得ることによって29年度の活動がスムーズに実施できたことに対する謝意が述べられ、次いで用意された議題について、報告と検討が行われた。
議事の最初に1月7日に行われた第三回理監事会の議事内容及び決定事項が報告された。
その中で、会長職について当初2期4年の任期を全うした頼玉汝氏の交代を予定していたものの、理監事会において、その手腕を評価する多くの会員の要望によって3期目の続投が提案されたとの報告があり、全員一致してこれを了承した。
また、日本連合総会及びアジアや世界における同胞の活動状況が報告されたが、今後当会がこれらの中で一定の役割を果たすために、会員数を100人規模にまで増員し、活動を活発化する必要があることが取り上げられ、その方法について熱心な討議が行われた。
次いで年間行事に予定されている「4月の二泊三日の台湾旅行」、「6月の台北国際食品展」、「7月のアジア総会・理監事会(台中)」、「9月の中秋の月見会」、「同世界総会年会」、「10月の建国記念日パーティ」、「11月の忘年会」、「12月のアジア総会(インドネシア)」などの催しが紹介され、その内容の説明とともに、参加の呼びかけがなされた。
最後に幹部それぞれが持っている日台間の情報を交換し合って会を終了した。
場所を移して行われた「交流会」では約50人が集まり、幹部会での決定事項の報告を受けた後、ゲストとして東京から招いた蔡達民氏(東京スター銀行法人金融部門)のプレゼンテーションを聞いた。
蔡氏は、日本における台湾資本の銀行は東京スター銀行のみであることを強調し、アジア諸国の企業と早くから強い繋がりを持っている同行を対外的なビジネスにぜひ活用してもらいたいと述べた。また、日本国内においても、パチンコ業界、ホテル業界、ヘルスケア業界など、他行がやりたがらないような分野に多くの取引先を有していること。インバウンド関係業界、アウトバウンド関係業界、在日台湾華僑組織と深い関係を持っていることが九州台湾商工会の会員にも大きいメリットになることを力説し、同行福岡支店を活用してもらいたいと述べた。
交流会では、参加者全員が順番に「3分間スピーチ」で自己紹介やPRをしたが、生真面目なものからユーモア一杯に会場を沸かせるものなど、バラエティに富んだものとなった。
その後名刺交換を経て、場所を台湾料理店「有楽」に移して美味しい料理に舌鼓を打ちながら九州台湾商工会の新年度の船出を祝い、今後一層の発展を誓いながら懇談し、親交を深めた。