台湾航空会社・チャイナエアラインの小会社であるマンダリン航空の台中—成田線が6月14日に就航した。台中と成田を結ぶ唯一の定期直行便となった。この就航により台中市と日本のアクセス利便性向上で、相互往来する観光客数増加に期待が高まる。
同日には第2旅客ターミナル3階のスカイリウムで就航式が行われ、同路線台中発の第一便に搭乗したチャイナエアライングループの何煖軒董事長、マンダリン航空の曹志芬取締役、同市の林佳龍市長ら台湾訪問団約20人が同ターミナルに到着し、その足で同式に出席した。
何董事長は挨拶で、台湾中部の観光促進に期待を示したほか、近いうちに同グループの新しい航空機の購入を示唆。将来はマンダリン航空にも大きい機体を提供していきたいとの旨を伝えた。また、林市長は「今まで来日する際は、朝7時の台北発だったため夜中3時には起きなければなかった。でも、今日の朝はゆっくり過ごせた」と、今回の就航により往復6時間で台中市と日本を往復できる利便性をアピール。さらに、利便性のみならず、台中市と日本の相互交流が活発になるよう期待した。
一方、マンダリン航空の曹取締役は本紙の取材に対し、同路線の予約済乗客のほとんどが台湾人である事に言及。今後は日本での同路線PRに加え、日本旅行業者と協力し、先ずは業者に同路線を利用して台中市に来てもらい、観光プロモーションを行っていく姿勢を見せた。
なお、同式には、国土交通省東京航空局成田空港事務所の石井靖男成田国際空港長、成田市の小泉一成市長、成田国際空港の長田太代表取締役副社長、日本航空成田空港支店の中野直人支店長ら多数の来賓が駆け付け、就航を祝した。
同路線は定期直行便として1日1往復する。運行スケジュールは成田行きAE266便が台中を午前7時30分に出発し、正午に到着。折り返しの台中行きAE267便は午後1時に成田を出発し、午後3時50分に到着する。