知らない台湾を見つけよう!「まるごと台湾」開催

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各地を紹介するパネルが設置されていた

 

杉並区交流協会(井上泰孝理事長)主催で杉並区共催のイベント「まるごと台湾フェア」が6月8日、セシオン杉並で開催された。6回目の開催を迎えた今年のテーマは「環島ディスカバー台湾」。当日は、台湾世界遺産登録応援会の片木祐一理事や女優でエッセイストの一青妙さんなど、台湾に精通している人による台湾観光に関する講演が行われたほか、展示室では、各地の観光地を紹介するパネルが設置されるなど、同フェアは台湾各地の魅力を発信する場となった。

片木理事による講演の様子

杉並区交流協会の髙橋光明事務局長によると、昨年台湾から訪日した観光客が約460万人だったのに対し、日本から訪台した観光客はわずか約190万に留まったため、「あまり知られていない台湾の魅力を知ってほしい」との想いから、今年のフェアでは「花蓮」や「澎湖島」など台湾各地の魅力を伝え、訪台する日本人観光客増に貢献したいとしている。

なお、同フェアは観光紹介に加え、台湾民族衣装、台湾映画や雑誌などの販売、台湾の人形劇「布袋戲」をPRするブースが設けられたほか、場外では台湾タピオカミルクティーやパイナップルケーキなど台湾グルメの販売も行われ、台湾の文化やグルメが堪能できる内容になっていた。

民族衣装などの販売ブース

一方、同フェア開催と同時に開幕セレモニーが行われ、杉並区の田中良区長、同会の井上理事長、髙橋事務局長が出席したほか、来賓として台北駐日経済文化代表処政務部の王瑞豊次長らが招かれた。田中区長は「今後も杉並区と台湾の関係を広げていきたい。今日は1日台湾をまるごと楽しんでほしい」と述べた。

田中区長「台湾をまるごと楽しんでほしい」

台湾に恩返し、杉並区と台湾の交流

杉並区と台湾の関係は7年前、「中学生野球交流事業」の取り組みにより始まった。2011年の東日本大震災後、同交流協会が福島県の南相馬市と災害時相互援助協定を結んでいる事から、「南相馬市の中学生が目標や夢に向かって集中でできる機会を作ってあげたい」との同区の要望に台湾政府が応じて支援し、同区と南相馬市は台湾で台湾の中学生と親善試合を行った。その後、杉並区は「台湾に恩返しをしたい」と考え、2013年より同フェアを開始し、現在まで毎年開催されている。

野球においても、2011年の親善試合が行われてより、1年に1回交流試合を行っており、今年で8回目となった。同セレモニーには今年の交流試合で活躍した中瀬中学野球部員も出席しており、お礼の気持ちを込めて王次長に花束を渡した。

王瑞豊次長(左)は野球部員より花束が渡された