桃園が日本で初の単独観光PR

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台湾北部の桃園市政府観光旅遊局(楊勝評局長)は7月4日、恵比寿のレンタルスペースで桃園観光の1日限定PRイベントを開催した。同市が日本にて単独でPRイベントを開催するのはこれが初めて。会場には同イベントのために来日した同市の旅行会社、ホテル業者、観光施設関係者、交通機関関係者らがブースを出展したほか、楊局長が自らマイクを持ち、会場に訪れた来場者に対し同市の観光や文化における魅力を伝えた。

桃園市政府観光旅遊局の楊勝評局長が桃園の魅力を熱弁
桃園市の各業者らによるブース

楊局長は「桃園は桃園國際空港があるため日本の皆さんが絶対に足を踏み入れた事がある土地であるのに、ほとんどが到着後、すぐに台北に行ってしまう」と現状を説明した上で、「桃園には魅力的な観光資源と文化がある。皆さんはまだそれに気がついていないため、逆に考えれば新しい台湾の観光資源として注目してもらえる可能性がある」とし、同市の日本人観光客誘致に自信をみせた。

なお、イベント内容も日本市場を考慮したものとなっており、ブロガーやインスタグラマーといった若い世代から注目度のあるインフルエンサーを招き、実際に同市にて体験した観光の情報を会場で来場者にシェアするなどして工夫されていた。

台湾在住ブロガーらによる観光PR
会場にはインフルエンサーの体験レポートをパネルにして設置

また、イベントの開催は台湾側ではなく日本側のイベント会社に委託する事で、日本市場をよく踏まえた観光イベントとなっていた。楊局長によると、以前より日本の大規模な旅行展示会などではPR活動を行っていたが、他の地域との同時出展では思ったような訴求効果は得られなかったため、今回の単独PRに乗り出したという。

会場には平日にもかかわらず大勢の来場者で満員となった
民族衣装の試着コーナーも

桃園から始まり桃園で終わる台湾ツアーを提案

また、同局は同市への観光客誘致のため、イベント開催を通じたBtoCのPRだけではなく、BtoBのPRも視野に入れており、同イベント開催の前日3日には、日本の旅行業者を訪問し、同市をコースに入れ込んだ新しい台湾ツアーを提案した。ツアー内容は「1日目が桃園観光、2日目からは台北を周り、最終日はまた桃園で観光し、帰国」という空港到着後から台湾を楽しめるプラン。日本企業からは好感触を得たという。

昨年より桃園国際空港と台北とを結ぶ桃園空港MRT(メトロ)が開通した事により、交通の便が格段と良くなった同市。今後、日本人観光客の認知度拡大に向け、さらなる観光促進活動に取り組む姿勢だ。

桃園市の関係者らが観光PR