台湾貿易センター(TAITRA)は8月30日、インターコンチネンタルホテル大阪2階「SAKURA」で「2018台湾エクセレンス医療製品発表会及び商談会」を開催した。2018年度に優れた台湾ブランド製品に贈られる賞「TAIWAN EXCELLENCE」を受賞した製品のなかから、近年IoT化による「スマート医療」「スマートヘルスケア」領域で成長著しい医療製品について紹介したもので、5社16製品によるプレゼンテーション及び受賞企業とバイヤーによる商談なども行われた。
発表会では、主催者を代表して台湾貿易センター戦略マーケティング所課長の呉致儀氏が「台湾と日本の観光においても貿易においても互いに最も重要なパートナーです。貿易面においては双方の貿易総額は600億ドル超、医療製品の2017年の対日輸出金額は6223万ドル超と毎年増加しています。台湾の医療機器メーカーの製品は多岐にわたり、品質や研究開発力も優れ競争力があります。近年は病院用の診断設備、治療精密機械、遠距離診断設備などの開発が進み、台湾の強みであるICT産業と連結したスマート医療機器が台湾の医療産業を代表するものになりつつあります。TAIWAN EXCELLENCEは国が選んだ最も革新的価値のある製品です。台湾を代表する製品が日本の生活の中でみられるようになればと期待しています」と挨拶した。
また、台北駐大阪経済文化辦事處経済商務担当部長の何坤松氏は「台湾と日本は経済面において固い結びつきがあります。貿易相手国として2017年は日本にとって台湾は第3位、台湾にとって日本は第3位の相手と、お互いになくてはならない存在となっています。台湾の医療製品は欧米に比べ製造コストが安く、品質も高く評価されています。台湾では日本や欧米で学んだ医師が多く、日本同様に高水準の医療が提供されています。ぜひ台湾が誇る5社16製品の医療製品を見て聞いて、理解を深めて頂ければ大変嬉しく思います」と話した。
その後商談会も積極的に行われ、続いて「TAIWAN EXCELLENCE」を受賞した医療製品のなかで特に注目を集めている5社16製品のプレゼンテーションも行われた。産業用コンピューターの「アドバンテック株式会社」、電源管理・放熱管理ソリューションの「デルタ電子株式会社」、医療用・産業用パネルPCの「Wincommジャパン株式会社」、モバイルヘルスケアサービスの「安盛生科股份有限公司」、脊柱医材産業の「寶億生技股份有限公司」が参加した。
台湾貿易センターでは、「TAIWAN EXCELLENCE」の表彰を通じ、今後も魅力あふれる台湾製品をより多く認知させるように注力する方針だ。