九州・沖縄の企業関係者が毎年の楽しみにしている「台湾エクセレント商品及びパテント商品商談会」が9月10日にホテルオークラ福岡で開催され、214社300人の来場者でにぎわった。主催は台湾経済部国際貿易局。台湾貿易センター(TITRA)が執行し、共催・後援に台北駐福岡経済文化辦事処、日本貿易振興会(JETRO)、福岡商工会議所をはじめとする日台の団体が並ぶ。
台湾からの出展企業は78社で、夫々のテーブルに自慢の商品やカタログを並べ、責任者と通訳がバイヤーや商社の担当者などに丁寧に商品の特徴や取引条件を説明した。
今年は「生活用品」をメインテーマとするだけに、実用性の高い生活用品や最新のトレンド商品を中心に、様々なアイデアを盛り込んだり、特徴のあるパテント商品などが数多く展示され、進化する台湾のオリジナリティを見せつけた。
このうち、「台湾エクセレンス賞を受賞したブルートゥス搭載の電動マッサージチェア」、「薬効キノコの菌を応用したプロバイオティクスのサプリメント」、「ペットボトルを回収・リサイクルして再生産した環境にやさしい布生地」、「ステッパーフィットネスバイク」、「画像認識技術を応用してバーコードなしに商品を認識してレジで精算できるスマートリテール」などには来場者の注目が集った。
今年8月に法人登記された一般社団法人「日台ロータリー親善会議」の大島英二代表理事も朝早くから会場に駆けつけ、あちこちのテーブルで商品を手に取り、熱心に説明に耳を傾けていた。
この展示会は今年で23年目を迎える恒例の秋の大型商談会であり、福岡に続いて12日(水)には大阪(ホテル阪急インターナショナル)、14日(金)には東京(帝国ホテル東京)で開催される。
来年日本で開催されるラグビーのワールドカップや2020年東京オリンピックに向けて、台湾企業の日本市場開拓への意気込みはこれからますます高くなる一方のようである。