台湾で特急列車脱線、18人死亡

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台湾当局によると、10月21日午後4時50分(日本時間同5時50分)頃、台湾北東部・宜蘭県を走行中の特急列車「プユマ号」が脱線し、18人が死亡、187人が重軽傷を負い、病院に運ばれた。現場は急なカーブになっており、何らかの原因で曲がり切れずに脱線したとみられる。台湾当局は事故原因を調べている。

特急列車には計366人の乗客が乗っていた。台北郊外の樹林駅を発車し、台東県の台東駅に向かう途中、宜蘭県蘇澳鎮の新馬駅付近で脱線した。列車は8両編成で全車両が脱線した。このうち4両が横転したり横に傾いたりした。脱線した一部の車両は大破し、列車内部は座席などが変形し、乗客の荷物も散乱してめちゃくちゃになった。

特急列車は日本製で2012年に導入され、昨年に定時メンテナンスを実施したばかりだった。

蔡英文総統は事故を受け、犠牲者の遺族らに哀悼の意を表すとともに、事故原因を早急に究明するよう交通部など関係機関に指示した。

事故を起こした特急列車は、台北と花蓮や台東など東部の観光地を結び、本数は少なくチケット入手が難しい事で知られる。週末を台北で過ごし、東部に帰る人たちで混雑していた。(写真提供:台湾鉄路管理局)