台湾蔡総統が地方選大敗で与党主席を辞任 ~民進党の首長半減の大敗で引責

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台湾の22の県・市の首長らを選ぶ統一地方選が11月24日、投開票された。人口の約7割を占める6大都市の市長選で、蔡英文総統(62)率いる与党民進党は1998年から市長ポストを維持してきた高雄市、再選を目指した台中市で国民党に敗北した。民進党の首長数が改選前と比べて半減する大敗で、蔡氏は「人々の厳しい要求を謙虚に受け止め深く反省する」と述べ11月24日夜、党主席を辞任した。これにより民進党は2020年の総統選で政権を失う可能性も出てきた。
結果は国民党が15議席を獲得し圧勝。一方、民進党の首長数は改選前の13から6に激減し、6大都市も4から2となった。

蔡氏を補佐する陳菊総統府秘書長もフェイスブックに「支持者を失望させ、深く謝罪する」と書き込み、蔡氏に辞意を伝えたとした。頼清徳行政院長も辞意を表明したが、慰留された。
民進党は直轄市で現有する中部・台中と牙城の南部・高雄で最大野党の中国国民党に敗れた。国民党は中南部や離島の県・市を奪還し現有の6から倍増以上の15まで躍進した。
地方選は総統任期4年間の中間選挙の位置付け。蔡氏は16年5月の総統就任後、中台関係では「現状維持」を掲げ、内政では年金制度改革やインフラ整備、脱原発などに取り組んできた。

 

 

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