「国際企業人材育成センター」の研修生が福岡県庁と領事館を訪問

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台湾貿易センター国際企業人材育成センター(ITI)の日本語プログラム研修生のうち、福岡で実務研修をする19人が127()から福岡に入り、翌28日に福岡県庁と福岡領事館を訪問した。

福岡県庁では、恒吉隆裕商工部次長、松本恭子商工政策課長、平野慎也企画班長以下関係職員の歓迎を受け、研修生一人ひとりが流暢な日本語で自己紹介した。

一人ひとりが流暢な日本語で自己紹介

 福岡県庁を代表して挨拶に立った恒吉次長は、まず福岡県がITIの研修生を受け入れるのは今年が16回目であり、これまで348人が県内企業や団体で研修したことに触れ、今年も若い優秀な方々を迎えることが出来たことを喜んでいると述べた。また昨年30万人もの台湾の方々が福岡県に来られたが、これは5年前の3倍であり、また福岡空港に加えて北九州空港にも台湾との直行便が就航したことから、人的往来はさらに伸びていく見通しであること。更に苺の「あまおう」に代表される福岡県の農産物が台湾で広く受け入れられていることや、昨年 小川 洋福岡県知事とともに県議会議員が台湾を訪問し、農産物や福岡の魅力をPRしたことなどを披露し、福岡県と台湾との深い結びつきを強調した。

最後に研修生に対して、インフルエンザが流行する時期なので、体調管理に十分注意して研修を終え、福岡のファンになって台湾に帰って欲しい。そして将来台湾と福岡、台湾と日本を結ぶ架け橋となって活躍して欲しいと締めくくった。

これに対して研修生の代表は、両国の架け橋になれるように、しっかりと日本の文化と企業を勉強したい。これを機に新らしいことにもチャレンジしたいので、応援とご指導をお願いしたいと応じた。

記念品の交換

 次に訪問した領事館(台北駐福岡経済文化辦事處)では、陳忠正総領事 (處)、洪臨梂部長、李杰宏課長、蔡宜均課長のほか、大勢のスタッフが研修生を出迎えた。

陳総領事は、最初にこの研修プログラムが16年もの長い間続いていることについて、同行した福岡県商工部の田中紗季氏に対し、県の支援と協力が無ければできないことと御礼を述べるとともに、研修プログラムを運営する台湾貿易センター(TAITRA)福岡事務所の駱慧娟所長と所員の労をねぎらった。

続いて研修生に対して「皆さんには、この研修を通じて出来るだけ多くの日本の人々と接触して日本の文化を知って欲しい。日本人は皆さんを見て台湾人を評価するだろう。初めて台湾人に接する日本人も多いのだから良いイメージを持ってもらうように努力して欲しい。ファーストインプレッションが大事である。多くの日本人は「台湾人は頼りがいがある」と思っている。中国とのビジネスは大きい利益につながるかも知れないが、日本人の中国に対する信頼度は高くない。皆さんが日台の信頼関係をいっそう強いものにして両国の架け橋になって欲しい」と訓話をした。

研修生に訓話をする陳総領事

 訓話の後、研修生は領事館が用意した台湾料理に手を伸ばしながら、思い思いに職員をつかまえて質問や議論をして昼食を摂り、訪問を終えた。

台湾料理を食べながら領事館の職員と懇談