台湾パビリオンに「Fresh Taiwan」がお披露目~台湾らしさがたっぷり

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台湾文化部は4月3日、東京有明の国際展示場で開催した「第9回ライセンシング ジャパン」に台湾パビリオン「Fresh Taiwan」として10アイテムの台湾オリジナルキャラクターを出展した。この展示会には今年で連続三回の出展で、台湾原創をコンセプトに「新鮮・厳選・産地直送」の台湾キャラクターを台湾の昔ながらの市場イメージを模倣して展開した。

台湾パビリオンの開幕式に出席した台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表は、「コンセプトにある【産地直送】とは作者が自らPRし紹介するという意味。台湾のオリジナルキャラは日本のキャラに劣らないと自信を見せ、今回の機会を通じてより多くの海外のコンテンツ業界から注目を集め、連携の機会を獲得できれば」と期待した。また台湾パビリオンを統括する聯合数位文創の李彦甫会長兼社長は、「今は台湾のオリジナルキャラが最も成熟し活気がある時」とし、「台湾の各世代の人々は日本の漫画やキャラとともに成長し、近年では台湾のキャラはエネルギーを吸収し、独自の特色を生み出せるようになっている」と紹介した。

一方、出展作のキャラ「チモ」(赤毛族)の作者の一人、温国欣さんは、「相撲や鯉のぼりなど日本らしい要素を新たにイラストに取り入れた」とし、「デザイン力が豊かである事を知ってもらえれば」とアピールした。

同文化部は、台湾の文化クリエイティブ産業の国際的な注目度を高める事を目的に、台湾のライセンシング産業の発展を継続促進している。「文化創意産業画像ライセンシング分野国際市場開拓」としての取り組みで、台湾オリジナルのイラスト及びキャラクター創作するクリエーターズブランドに呼びかけ、その名称を「Fresh Taiwan」として、先に開催された「2018ライセンシングエキスポ」チャイナにも出展し反響を呼んだ。狙いは、各ブランドに国際市場開拓の経験を積み重ねさせ、台湾オリジナルキャラクターと海外企業との交流及び協力体制の構築。これにより、より多くの刺激や創意が生まれ、さらに、ライセンサー、ライセンシー、エージェンシー、ユーザーが好循環でつながり、ライセンシング市場の健全な発展を目指す事としている。

「Fresh Taiwan」として展開した台湾オリジナルキャラクターは①こめおやじ②Raiceman&ミャオ③MYAOWL④バウンス、BOUNCE RABBIT⑥レディービーンズ、LadyBeans⑦三猫倶楽部、Three Cats Club⑧鬧一波大師,NowEpo⑨社長とサンマ、LaoBanZheYu⑩タコクマ、Takokuma⑪チモ、Chimoz⑫Yamemeだ。いずれも温かみと可愛さを備えた新鮮なイメージで独自スタイルを確立させた。さらに、台湾の多元的な歴史や暮らしに寄り添い、東洋文化思想との融合、台湾ならではの多様文化を内包したものへと発展させているのが特徴。

また、メーンビジュアルは手提げ「茄芷袋」の赤青緑を基調に「厳選した新鮮さを産地直送で」として多元的でしかもバラエティーに富んだ演出を繰り広げた。さらにAR体験も取り入れ、スマートフォンなどのデバイスで読み込む事でイラストや情報が生き生きと浮かび上がる演出も試された。無限の想像性の創出にも工夫がなされていた。

なおこのイベントは、最新のライセンシングプロジェクトが集結するもので、コンテンツ東京としてコンテンツ、クリエーター、映像・CG制作、先端テクノロジー、コンテンツ配信・管理イノベーション、広告デザイン・ブランディングなど七アイテムの専門見本市が同時開催されたもの。アジア地区をはじめ世界より約1400社が出展。同5日まで開かれ、期間中約5万人のバイヤーらが来場する見込み。台湾パビリオンにも注目が集まるものとみられる。

なお東京・表参道の「文房具カフェ」では、出展キャラの関連グッズ販売や作品展示が同7日まで行われる。