台湾歌手ら復興支援 南三陸の商店街でコンサート

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日本と台湾を学ぶつどい(鈴木俊哉代表)と南三陸台湾祭り実行委員会(飯田眞悟代表)共催による「南三陸台湾祭り」が6月22日、宮城県本吉郡南三陸町志津川字五日町51のさんさん商店街で開催された(後援=臺灣新聞社)。

「音楽を通して日本や台湾のことを学ぼう」をコンセプトに活動する「日本と台湾を学ぶつどい」が、台湾より「朱頭皮」(上を向いて歩こう日本語・台湾華語・台湾語・英語バージョン)を招聘し、東京からはMonica  Wu (モニカ・ウー)(時の箱舟)「洸美」(うみねこ・南三陸町の為に作詞・作曲)の台湾人アーティストが参加。

台湾人と共に地域活性化を計ろうという企画が狙いで、それぞれの歌声は力強く、東日本大震災の復興を遂げつつある南三陸町さんさん商店街に響き渡っていた。また、仙台から駆けつけた「福浦隆之」(友情出演)の「東北道」などの演歌が応援歌として加わり、華を添えた。

司会者は、台湾在住の8年間にTVレポーターとして活躍したフリーアナウンサーの雪希さん(朱頭皮の通訳も兼務)。各アーティストの紹介やさんさん商店街の紹介、台湾祭りの意義などを伝えた。

会場のさんさん商店街のさんさんコートは、屋根付きの飲食スペースで100人程度の収容があり、来場者らは海鮮や海産物、オリジナル・デザート等を食べながら台湾人の歌声に耳を傾け、演歌に聞き入っていた。途中、突然の雨に打たれたが、「雨音が拍手に聞こえた」と言う人も。東日本大震災で亡くなられた鎮魂の意味もあり、東日本大震災の復興を音楽で後押した。

なお、会場の地域である南三陸町には、台湾より20億円を超える支援金(建設費の約1/3)で再建された南三陸病院があり、その支援がきっかけとなり、同町が台湾から教育旅行を受け入れるなど、これまで交流が続いている。その地域には記念碑があり、見学する台湾人が後を絶たない。一般社団法人南三陸観光協会の台湾人スタッフの陳忠慶さんはそこでアテンドしているという。

台湾との関わりが深い南三陸町での初めての台湾祭りにより、日本と台湾との絆は一層深まり、台湾人とともに行う地域活性化の第一歩は記された格好でもある。鈴木代表は「今後も南三陸でイベントを企画し、交流を続けたい」と話していた。