台湾チャーター機で日本人が出国~日本国政府が台湾に「深い謝意」

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台湾チャーター機で日本人が出国(台湾交通部より)

日本国政府は3月30日、台湾政府が台湾人旅行者の退避のために派遣したチャーター機の空席を利用して「ペルーから米国やメキシコに出国した」と発表した。菅義偉官房長官は同日の記者会見で、チャーター機への日本人の搭乗を認めた台湾に対して「深い謝意の念を伝えた」と述べた。

ペルー政府による国境封鎖で出国できなくなっていた日本人旅行者らは約260人で、うち133人が台湾政府と日本の旅行会社が手配した2機のチャーター機で米国やメキシコに出国した。

ペルーの空港で待っている人たち(台湾外交部より)

チャーター機は、世界遺産のマチュピチュ遺跡に近いクスコから首都リマを経由して運航された。同28日に台湾政府のチャーター機の空席を利用して29人が米南部マイアミへ移動。同29日には、民間チャーター機で104人がメキシコシティーへ移動した。

外務省によると、ペルーでの短期滞在が把握できた約260人に対して、現地大使館からチャーター機の運航を案内し、希望者は2機に搭乗した。現地にいた日系ペルー人の学生も搭乗した。ただ、ペルー残留を希望したり、ペルー国内での移動が困難だと判断したりした旅行者もいるとみられ、外務省は引き続き対応にあたる方針だ。