台湾政府はこのほど、新型コロナウイルスの感染拡大防止の支援として、日本にマスク200万枚を寄贈する事を決めた。台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会の邱義仁会長が4月16日、台湾政府を代表して日本の対台湾窓口機関である日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表に目録を手渡した。物資は近く日本に発送され、治療の第一線で働く医療従事者らに提供される。
贈呈式は交流協会台北事務所で行われた。台湾日本関係協会によると、日本で医療機関などの院内感染が相次ぐ現況下、超党派議員連盟「日華議員懇談会」や民間団体などから、台湾に医療物資提供を要請する声が多く寄せられていたという。これを受けて関係協会は、台日双方の防疫協力の体制を強化。「Taiwan can help, and Taiwan is helping」(台湾は手助けできる。手助けしている)の決意を貫徹させるため、「マスクは日華懇を通じて日本に寄贈する」とした。
なお、交流協会は報道資料で、「心より感謝を申し上げます」と謝意を表し、感染症の拡大抑止には「地理的な空白を生じさせることなく、各国が協力して対応していくことが非常に重要」とした。さらに、台湾が世界保健機関(WHO)をはじめとする国際社会に参画できるよう、引き続き強く支持していく姿勢を示した。