旧正月祝詞に「コロナ禍の早期終息を祈る」〜蔡総統がSNSで

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旧正月祝詞に「コロナ禍の早期終息を祈る」(蔡総統のSNSから)

 台湾蔡英文総統は2月10日、自身のSNSで旧暦のお正月(2月12日)向けの祝詞で「いち早く新型コロナウイルス感染症の早期終息を祈る」と、中国語と英語で発信した。さらに「この一年間は大変だった。思い返せばコロナ禍は昨年の旧正月から蔓延し始めた」と述べ「ワクチンの接種によりいち早くコロナの終息を祈っている」と期待した。

 台湾は、2003年に発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)の経験から、新型コロナ感染拡大対策について「2019年末に中国・武漢で原因不明の肺炎が蔓延している」と、いち早く確認。早急に検疫の強化やマスクの生産体制拡大に踏み切るなどの施策を行使した。その後、感染は完全に封じ込まれていた。しかし今年入り、1月に台湾北部の病院にクラスターが発生。職員を対象に行ったPCR検査で「全員陰性」であったとし、いまでは感染拡大の危機から脱している。

 現在台湾では、国際枠組み「COVAX」として新型コロナ感染対策用の「ワクチン」20万回分及び米バイオ企業モデルナより500万回分を確保している。これまでの台湾における感染者数は93人、死者9人(2021年2月12日現在)。

 なお、旧暦のお正月期間中、台湾は2月10日より旧正月の7連休が始まった。今年は「辛丑」と記され、象徴動物は「牛」。