台湾は、国交がある太平洋島国・パラオとの観光往来再開に向け、協議を進めている。中央防疫指揮センターの莊人祥報道官は3月7日、双方の入国制限を緩和する「トラベルバブル」について「すでに現地に医師を派遣し具体的な措置はこの2、3日間に話し合う」とした。なお、一部の台湾メディアは、ウィップス大統領が 3月中に訪台し「トラベルバブル」の実施に向けて正式に宣言すると報じている。
台湾交通部は、既に2020年末からパラオに観察員を派遣し、お互いに入国制限を緩和する「トラベルバブル」の合意を進めていると述べた。また、陳時中総指揮官も3月7日、台湾メディアの取材に応じ「措置を決めたらすぐ国民に報告する」と話した。
緩和する制度は、パラオから入国後の検疫時間を5日間とし、PCR 検査で陰性が判明した場合「自主健康管理に切り替える」としている。これにより、台湾・パラオ線の運航計画を週8往復便にすると予測されている。
なお、スランゲル・ウィップス大統領の訪問について台湾外交部は「歓迎する」とした。訪台時期は現段階で不明だが、確認でき次第発表するとした。一方、韓国国交省は3月3日、韓国観光産業を振興するため「トラベルバブル」対策を検討すると話し、韓国のメディアは「優秀な防疫対策を取っている台湾は対象国の一つ」と報じている。