台湾の最大野党国民党の主席選挙が9月25日に投開票が行われ、朱立倫元主席が張亜中台湾大元教授、現職の江啓臣主席ら3人を破って当選した。朱氏は勝利宣言し、団結を呼びかけた。10月の党大会で正式就任する。任期は4年。
党員投票で行われた選挙には4人が立候補。事実上有力3氏の争いだった。党本部の集計によると、朱氏は85164票を獲得、張氏は60632票、江氏は35090票だった。
朱氏は選挙戦で、中台交流の再開とともに党の駐米事務所設置を公約に掲げ、安定感を前面に打ち出し幅広い支持を集めた。統一派とされる張氏は中国との「和平覚書」締結を主張、江氏は実績を訴えた。
朱氏は、党主席時代の2016年に台湾総統選に出馬したが民進党の蔡英文総統に敗れた。24年の次期総統選での政権奪還を目指し、党勢拡大に取り組む姿勢を示した。