「西日本台灣学友会」が2021年度の理監事会と陳銘俊総領事の歓迎会を開催

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コロナ禍で開催が延び延びになっていた「西日本台灣学友会」の理監事会が、新任の駐福岡台北経済文化弁事処・陳銘俊処長(総領事)の歓迎会を兼ねて11月3日博多駅近くの八仙閣で開催され、夫人同伴の会員や領事館関係者など35人が出席した。

西日本台灣学友会は、九州・山口に在住する台湾人の大学教員、医師、弁事処職員などが中心となって1989年9月に発足したもので、当初は「西日本中華学友会」と称し、発起人たちが資金を持ち寄って台湾からの留学生に資金援助することなどを目的としてスタートした。当初限定的だった会員資格を2016年に西日本に在住する全ての台湾人に広げるとともに名称の「中華」を「台灣」に置き換え「西日本台灣学友会」とした。活動内容も「台僑の親睦を図りながら台湾政府との架け橋となるところまで広げ、正真正銘の台湾人の会になった」と庄野庸雄会長(しょうの歯科医院、院長)は振り返る。

開会の挨拶をする庄野会長

現在も大学人、医科・歯科の開業医などのメンバーが多いものの、会員数は200人を超え、留学生への資金支援にとどまらず、福岡領事館、台湾貿易センター、中華航空、エバー航空などと緊密な連携をとって台湾国内の最新の動向を共有したり、割安航空券情報を提供するなどもしている。会員の多くが参加するLINEグループがこれらの情報交換に大いに役に立っている。

また、コロナ禍の期間中には、マスクや体温計を日本の医療機関に贈呈したり、台湾の文化を日本に紹介したり日台両国間を結ぶイベントに協賛して両国の民間交流を積極的に行ってきたが、これらの活動は今後も続けたいと庄野会長は意欲を見せている。

今回の理監事会が歓迎の場となった陳銘俊総領事は福岡に一歩を踏み入れた時の印象を「空港の職員は丁寧だったし、福岡の街全体から優しい雰囲気を受けた。このような環境で皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしている」と述べ、一つ一つのテーブルを回って会員と歓談した。

陳総領事が挨拶

学友会初代会長の王子昇氏(当時第一経済大学教授)は「陳総領事が東京の大使館勤務の時に会うチャンスはあったはずなのになかなか会えなかった。やっと会えました。これから一緒に仕事ができることを楽しみにしています」と歓迎の意を表した。

初代会長の王子氏

その後テーブルを回って歓談する陳総領事と会員の会話と並行して、コロナ禍の自粛が解けて「やっと会えましたね。お久しぶりです」と再会を喜び、旧交を温め合う会員同士の会話が弾む中、全国で5人しかいない僑務委員の一人である海澤洲氏が万歳の音頭を取り、理監事会兼歓迎会を締めくくった。

海僑務委員の万歳で理監事会兼歓迎会を締めくくった