台湾の歯科学術総会に九州歯科大学の西原学長がオンラインで特別参加・講演

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台湾会場の張維仁大会長(左)と陳時中厚生大臣(右) に画面を通して言葉を交わす      西原学長(左)と陳総領事(右)

台湾で10月31日に開催された歯科学術総会(中華歯科医会学術総会:張維仁会長)に九州歯科大学(北九州市小倉北区)の西原達次学長がオンラインで参加し、歯周病の早期発見に関する特別講演を行った。

同大会には2019年に九州歯科大学と「口腔ケアで健康を増進するための連携協定」を締結した台湾の衛生福利部の陳時中部長(厚生大臣)が、コロナウイルス対応の多忙な合間を縫って出席し、祝辞を述べ、挨拶をした。また日本側オンライン端末の前には駐福岡台北経済文化弁事処の陳銘俊処長(総領事)が駆け付けるとともに、同処の王鴻鳴領事、九州歯科大学の久藤 元副理事長、庄野庸雄客員教授などが参加した。

西原学長は特別講演の最初に歯周病発症のメカニズムを解説するとともに、「日台連携協定を締結した2019年度から取り組んだ検査キット(ADCHECK)の開発に成功し、現在検証を行っており、それを日本の法定医科健診(企業健診・健保検診・人間ドック等)に併用する方向で展開しつつあること。同キットをすでに台湾に送り、台北医科大学、中山医学大学、高雄医科大学等の連携校に実証試験をしてもらう手配をしていること」を述べた。

歯周病発症のメカニズムを解説

次いで、歯周病が生活習慣病、特に心筋梗塞・糖尿病・認知症などと関連するといわれているにも拘わらず世界的な大規模疫学調査で実証されていない中で、ADCHECKによる検診を台湾でも導入してもらい、両国のデータを統合・比較検証することによって、高齢社会に直面する日台両国の厚生行政に資することを願っている旨を述べ、大会関係者と記念品を交換して講演を終えた。

大会関係者と記念品を交換