「フェイクバスターズ」を運営するIVA(本社=東京都渋谷区、相原嘉夫社長)はこのほど、台湾企業の子佳國際企業有限公司(郭子仲社長)が展開する全25店舗での真贋鑑定サービスの提供を開始する事で業務締結した。子佳國際企業は台湾最大手スニーカークリーニングチェーン「Young Americana Supply」(YAS)。世界的スニーカーブームに伴い台湾でも加熱しているこのブームに対応する。
スニーカー市場でのリセール(転売)は欠かせない。台湾では真贋鑑定付きスニーカーマーケットプレイスが次々と誕生しており急成長している。しかし、現状は台湾への配送に対応しているマーケットプレイスやスニーカーリセールショップでの購入、さらにFacebookグループなどのSNSを介しての取引をする以外に入手方法はない。そのうえ、当該商品の真贋を担保するマーケットプレイスが存在しない台湾市場では、 偽造品によるトラブルが後を絶たなかった。
業務締結は、従来のクリーニングに加え、台湾のスニーカー愛好家の偽造品に対する不安を取り除く。店舗で商品を預かり、新設したフェイクバスターズ台北ラボにて真贋鑑定を実施する。鑑定を通過した商品に鑑定証明書を付与し鑑定バッジを取り付けて保証する。
相原社長は「スニーカーやストリートウェア、 ハイブランドに対する価値観は変化をしており、 投機的な側面やアート作品としての要素を持ち始めている。 その中でフェイクバスターズは自社で保有している大規模な鑑定チームとAIを組み合わせ、世界最高峰の鑑定精度を確立する事に成功した。今後さらに拡大していくブランド品の二次流通市場において、偽造品の脅威は
より大きなものとなる。台湾全土のユーザーにフェイクバスターズのサービスを提供できる事が非常に楽しみです」と話した。また、今後は台湾国内での更なる店舗の拡大に加え「スニーカーリユース事業の開始に向けて準備をし、 日本、タイ、ベトナム、香港などアジア各国への海外展開も推進していきます」とした。
なお、偽造品が多く存在している商品はNIKEやSupreme、 THE NORTH FACE、 BALENCIAGAなど。IVA社は現在、ブランド商品を対象に日本国内外で
月間40,000件以上の鑑定依頼を請け負う実績を持つ。日本国内No.1スニーカーフリマ「スニーカーダンク」、 国内初のフリマアプリ楽天「ラクマ」、韓国初のスニーカーフリマ「OUT OF STOCK」、 国内最大級ブランドリユース「BRING」など数多くの企業と業務提携を実施している。また、2020年5月に米ニューヨークと台湾台北に拠点を開設しており、現在は日本語に加え、英語、 簡体中国語、 繁体中国語、 韓国語の5ヶ国語に対応。今後は日本市場に加え、アジア市場、 欧米市場、 欧州市場へも展開する構えだ。