2月19日14時より、東京池袋にて、東京台湾の会の「2022年春節新年会」を開催しました。
東京台湾の会は、日本統治時代の台湾において生まれ育った湾生の方が中心となって結成された日台友好親善の会です。長らく新型コロナウイルス禍により活動が制限されてきましたが3年ぶりの行事となりました。
司会の富田家彰、石井由紀子により、新年会が進行され、東京台湾の会の小川英郎会長が挨拶しました。
小川会長からは、東京台湾の会の会員についての説明がなされ、また現在新型コロナウイルスに感染し療法中の藤原慶子名誉会長の全快を祈念すると話されました。
また来賓挨拶では、一般財団法人台湾協会理事長の小椋和平会員からお話がありました。
その後、理事紹介として、今回出席している小川英郎、鈴木俊哉、石井由紀子、鍾幸昌(顧問)、そして諸事情で欠席している高橋郁文、高橋美子、安村美佐子、芳賀泰平、本田紀生(東北地区代表)、淺田拓未(台湾在住)、喜田修(顧問)、藤原慶子(名誉顧問)を紹介しました。
今回の新年会の前半は「会員報告会」として、参加者全員に近況報告や自己紹介などに時間が当てられました。
とくに和敬塾の重鎮で松尾歯科医院院長の松尾通氏や外交官として駐パナマ特命全権大使や駐ベネズエラ特命全権大使を歴任された下荒地修二氏など、多くの方々が初参加され、楽しくも貴重なお話をしていただきました。
前半最後は、参加者全員による記念撮影をし、後半は、橋本仁会員による乾杯により懇親会となりました。
また会員の活動報告として、台湾文化情報誌『なるほどザ台湾』誌面で湾生の特集を続けていることから編集長の桃井光一氏からお話をいただき、誌面に登場した湾生である田隆吉会員からもお話をいただきました。
さらに今回欠席されましたが清水一也会員が出版された『台湾移民に夢を託して 吉野村に捧げた祖父、清水半平の生涯』について小椋和平会員からご紹介がありました。清水半平氏は明治44年に群馬県から台湾(花蓮港庁)に渡り、大正2年に吉野村の郵便局長となり、その傍らで農園を営み、後に村長として、吉野村の発展、村民の生活改善に尽力した方です。同書は、半平氏が詠んだ短歌や、半平氏が描いた絵画が散りばめられており、数多くの写真や地図なども織り込まれその史料価値は極めて高いものです。
新旧の会員同士の話は盛り上がる中、辻本英一会員の中締めで18時に閉会いたしました。
現在、湾生の多くは80歳90歳代であり、日本統治時代の台湾を知る方々が少なくなっています。こうした活動を通して、その体験や知見を次世代につなげてゆきたいと願っています。
今回の新年会では、台湾新聞社と台湾観光協会東京事務所のご協力をいただき、参加者全員に最新の台湾新聞と台湾観光資料や台湾カレンダーなどが贈呈されました。