学校法人神戸学園グループ(蒋恵萍総長)はこのほど、福岡県古賀市、鹿児島県阿久根市、熊本県菊陽町の市内及び町内全小学校に台湾産バナナ約8500本を寄贈した。台湾と日本の友好関係の発展を目的に、全生徒と職員に感謝の意を込めて実施したもの。10月11日と12日には寄贈した学校で式典が開かれた。
台湾と日本は、コロナ禍においてはマスクや防護服・vaccineなどの物資を、地震などの災害時においては相互に義援金を送るなど、緊密な友好関係にある。今回の寄付は、蔣総長が台湾人として日本の教育業界で学校法人を運営して人材育成を取り組むなか、この機会を通じて感謝を表したもの。「台湾の食文化に触れて頂き、より一層の理解を深めて頂きたい」(蔣総長)との想いからだ。
福岡県古賀市は10月11日、市内の体育館に代表の生徒らを集め、市内の全8小学校をオンラインで繋いで日台友好交流会を開催した。古賀市から田辺一城市長・長谷川清孝教育長、台北駐福岡経済文化弁事処からは陳銘俊総領事夫妻・洪臨梂部長が参列した。
交流会は、田辺市長より神戸学園グループに向けてお礼のスピーチ、代表生徒によるお礼の言葉リレー、陳総領事からのスピーチ、そして領事館からは台湾の紹介が行われた。参加した生徒らは、台湾に興味を持つきっかけとなり、日台友好の懸け橋となる時間となった。また、生徒らは体育館に届いたバナナを早速手に取り喜んでいる様子だった。
この日は鹿児島県阿久根市でも、また翌12日は熊本県菊陽町でもそれぞれ台湾バナナの贈呈式が開催された。西平良将阿久根市長及び後藤三雄菊陽町町長からお礼と感謝の意が表された。
なお、神戸学園グループは現時点ですでに九州・山口エリアの17の地方自治体への台湾バナナの寄贈も決定している。
神戸学園グループは、神戸・福岡・静岡・東京に4つの拠点で学校法人を運営する専修学校。目下の課題として、人口減少と少子高齢化・DX人材の不足等の解消を挙げている。日本人に愛される外国人材の育成や日本人の優秀な若手専門技術者の育成にも取り組んでいる。また、各業界で働く上で必要な知識・技術の習得にとどまらず、ひとりひとりの学生に合ったカリキュラムやライフプラン設計も精力的に行っている。