熊本県人吉市で台湾向けオンラインツアーを開催

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オンラインツアーのパンフレットと球磨川のラフティング(右はテレビ熊本提供)

一般社団法人・人吉温泉観光協会は10月12日に台湾に向けたオンラインツアーを実施した。

 これはアフターコロナに向けたインバウンド誘客プロモーションの一環で、人吉市と台湾の「大興旅行社」が連携して行ったもの。ナビゲーターは台湾で人気の高い日本のタレント「ねんど大介氏」が務めた。(撮影・配信メディア・ワン社)

 この日のツアーの参加者はあらかじめ登録した30人だったが、大興旅行社には日本の地方訪問を希望する会員がおよそ4万人登録されているため、人吉市としても大いに期待が持てるという。

 オープニングでは球磨川を一望できる旅館「あゆの里」の屋上から ねんど氏が流ちょうな中国語で人吉市の全体像を説明した。

ねんど氏(左)が流ちょうな中国語で人吉市の全体像を説明

 人気のラフティングはテレビ熊本の動画で紹介したが、ボートが水しぶきに見え隠れするたびにツアー参加者の声が上がり、まるで実際に急流を下っているような興奮が伝わったようだ。

 その後「あゆの里」の女将である有村政代さんの案内で川を見渡しながらくつろげる露天風呂と懐石料理を紹介。

 「当館には以前から台湾のお客様が多かったが、水害とコロナ禍でしばらく中断していた。水害からの復旧もなり、コロナも落ち着いて検疫・待機期間も緩和されそうなので、ぜひ来ていただきたい」と台湾からの来客に期待をにじませた。

女将さんが露天風呂を案内

 お土産売り場と焼酎ラウンジでは人吉市観光課の牛島重勝課長が人吉の物産紹介し、ナビゲーターのねんど氏が球磨焼酎を試飲。牛島課長は「オンラインツアーで広く情報が発信され、多くの方が人吉に来てもらえることを願っている」と話した。

人吉の物産を紹介し、球磨焼酎を試飲

 ツアー参加者の一人である台湾テレビ局のディレクターは「台湾の半導体メーカーTSMCが進出することで熊本への関心も高まっている。今回のツアーで人吉の素晴らしさを知り、自分自身も仕事を兼ねて行きたくなった」と感想を述べるなど、1時間余りのイベントではあったが、参加者は全員人吉を満喫したようだった。

「人吉で待っています!」と手を振る関係者たち。

 11 月 24 日(木)には「秋の人吉」の魅力を伝える2 回目のオンラインツアーも実施するという。