300人が駆け付けた福岡辦事處の111年国慶酒會

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陳銘俊総領事の挨拶に聞き入る会場の皆さん

駐福岡辦事處(陳銘俊處長)が主催する「慶祝中華民国(台湾)111年国慶酒會」が10月7日、福岡市のAGORA山の上ホテルで開催され、九州・山口の国会議員、地方議会議員をはじめ、自治体役職者、経済人、文化人に加えて各界で活躍する華僑の人々など約300人が参加し、大いに盛り上がった。

 祝賀会は福岡工業大学吹奏楽団の台湾と日本国歌のビデオ放映に合わせて参会者が声を出さずに斉唱した後、「台湾の永遠の友人」である安倍晋三元首相に黙祷してスタートした。

台日両国国歌を心の内で斉唱後、安倍元首相に黙祷してスタート

主催者を代表して最初に挨拶に立った陳銘俊處長(総領事)は、先ず、ここに集う人々が日頃より兄弟愛をもって日本と台湾を結んでくれていることに感謝と敬意を表明した。

次いで、ロシアのウクライナ侵攻後、東アジアにおいて緊張が高まりつつある中で、自由、民主、人権を守る防波堤としての日本、台湾、韓国、ベトナムなどの結束の重要性を訴え、子孫に明るい未来を残せるよう、ここに集う人々と一緒に頑張っていきたいと述べた。

また、既に工事が進展し、受け入れ態勢が整いつつある世界一の半導体製造企業TSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出について、台湾と九州の経済の一体化に寄与するものとの期待を表明した。

次いで国会議員を中心に25人の来賓が登壇して建国111年の祝辞を述べるとともに、「TSMCの進出を応援し、台湾・日本・米国で世界の半導体のサプライチェーンを作る」、「台湾有事は日本の大事」、「困ったときの友こそ真の友」、「台湾と日本の兄弟のような善の循環」、「日台の信頼関係を世界平和につなぐ」、「日台関係の一層の強化」などの決意を力強く表明した。

出席した国会議員の所属は、自民、公明、立憲民主、維新、国民民主と幅広く、九州と台湾との根強い交流を見せつけるものとなった。

来賓あいさつの最初に立った坂本哲志衆議院議員(右)と陳総領事夫妻

来賓挨拶の後、一息ついたところで台湾ビールで乾杯し、台湾のフルーツ酒、紹興酒、ウイスキー(カバラン)などを片手に美味しい食事と歓談を楽しんだ。

歓談の間には、宝塚歌劇団出身の五代眞弓さんが美しい声で中国語と日本語の歌を披露したり、台湾往復航空券などが当たる抽選会などがあり、会場のあちこちで新しい絆が生まれ、関係を一層深める意義深い宴となった。

五代眞弓さんが中国語と日本語の歌を披露
台湾往復航空券などが当たる抽選会