台湾、室外のマスク着用義務を解禁

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台湾のマスク着用義務は12月1日から緩和すると発表(写真:中央社)

台湾中央防疫センターは11月28日に記者会見を開き、来月1日から室外のマスク着用義務を緩和すると発表した。域内の感染状況が落ち着きつつあることからの措置。王必勝総指揮官は会見中「12月1日はマスク着用義務がつけられてから555日目となり、これより快適に呼吸してほしい」と話した。

新型コロナウイルスが2020年に世界各地で感染拡大してから、台湾全域では中央防疫センターの指示により、マスクの着用義務がつけられている。しかし中央防疫センターによると、台湾域内の新規感染者数の減少が続き、経済活動と有効な防疫手段を慎重に議論した末、今回マスク規定の緩和を決定した。

王氏は地元メディアの取材に応じて「12月1日はマスクの常時着用を義務化したから555日目となる」と言い「今まで長い間マスクを着用してきたが、今回の緩和で快適に呼吸してほしい」と話した。

一方、持病がある人、発熱や呼吸器疾患がある人には、室外や人の多い場所などでは引き続きマスク着用を勧めるほか、毎年恒例の年末や年越しイベントにおけるマスク着用義務について、中央防疫センターは感染状況をみて決定するという方針を示した。

また、室内のマスク着用義務には一部の例外を除いて引き続き維持すると発表。室内でマスクを外してもよいのは車を運転する時、運動、歌唱、写真撮影をする時、仕事やイベントで司会、講演、授業などを行う時、プールを利用する時などとなる。このほか、宴席でお酒を勧めることも解禁するとした。

王氏によると、規定に違反した場合は正勧告にとどめるが、故意や悪意と判断した場合は処分する方針だ。