台湾在日福岡留学生会(会長:九州大学、林洵笙氏)は12月11日(日)、アークホテルロイヤル福岡天神で令和四年の忘年会を開催した。
コロナ禍で3年ぶりに開かれた同会には、福岡・佐賀・長崎・熊本・大分の大学や専門学校に学ぶ留学生と卒業して社会人となった先輩に加えて、留学生を支援する人々など88人が参加して、新しい出会いや久しぶりの再会を喜びあい、交流を深めた。
留学生会を代表して挨拶に立った林会長は、コロナ禍にあった期間にも地域のいくつかのイベントに参加するなど、今年も様々な活動が出来たことを報告し、多くの機会を与えてくれた人々への感謝を表明した。そして来年は会長職を退くものの、これからも九州・山口の魅力をより多くの台湾の人たちに伝え、日本と台湾との一層の交流発展に貢献したいとの決意を表明した上で、23年の会長に決まった黄新皓氏を紹介した。
来賓として最初に挨拶に立った陳銘俊駐福岡総領事は、留学生たちが今日の参加者をはじめとする日本の多くの人々からから今年一年間に受けた様々な恩恵や、幸運な巡り合わせに感謝を表明し、会場の皆様には、今後も彼らに変わらぬ支援をいただきたいと述べた。また台湾と日本は「友人」というより「家族・兄弟」であり、地震、水害、コロナなど、何があってもいつも助け合ってきたし、今後も「運命共同体」として様々な困難に立ち向かわなければならない関係にあること。留学生には「一人一人が外交官」としての意識を持ち、今日の参加者に自分を覚えてもらい、将来に向かって幅広く交流する基礎を作って欲しいこと、などを諭すよう述べた。
また、昨年は防衛副大臣、今年は安全保障委員長して日本の国を守る第一線にいる鬼木 誠衆院議員は、特別な関係にある日本と台湾にとって留学生は両国を結ぶ宝であり、日台の未来そのものであるとし、学生時代に日本の友人を沢山作り、お互いを理解しあって素晴らしい関係を築くことを希望すると述べ、ウーロン茶で乾杯の音頭を取った。
その後、食事をとりながらの談笑、お楽しみ抽選会と進み、支援者から贈られた様々な景品が当たるたびに会場から大きい歓声が沸き上がった。
特に毎年注目の的となる航空券の抽選では、中華航空とエバー航空の福岡~台北線の往復チケットが提供され、全員が固唾をのんで見守る中、2人に幸運の女神が舞い降りた。
アトラクションの後、留学生や参加者の有志が壇上に上がり「愛拼才會贏(努力なくして成功なし)」を歌って和やかに会を締めくくった。