立憲民主党の末松義規衆院議員が11月29日、衆議院の予算委員会で台湾問題について「台湾が独立するというような動き、これは封じて行かなければならない」や「台湾の独立は支持しない、と総理の口からはっきりおっしゃっていただきたい」との発言が台湾で話題になっている。
同党の岡田克也幹事長も10月17日の予算委員会において「もし独立を支持してもらえると思えば、そういう人たちが台湾の中で増えれば、その動きは止められなくなるかもしれない」とし「アメリカは台湾の独立は支持しないと言っている、その表現、総理口にできないか」と岸田首相に詰め寄った。
これを受け、在日台湾人団体「全日本台湾連合会(全台連)」が12月5日、公式SNSで抗議声明を投稿し「これら一連の発言は正に台湾に対する著しい内政干渉で、台湾人の人権や国民感情を蹂躙するものだ」とし、二人の議員に謝罪要求した。この投稿はSNSで反響を巻き起こし、両議員のSNSには批判が殺到している。
米国の台湾政策についてバイデン大統領は先日、米テレビ局CBSのインタビューを受け「台湾が独立を宣言することは台湾人が決めることだ」と回答した。また同インタビューで「もし中国が台湾を侵略したら、米軍は台湾を防衛するか」という質問に対しは「はい」と答えた。就任以来4度目の表明だった。