蔡英文総統が米国でマッカーシー議長と面会か~中国の反発を避ける

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蔡英文総統と米マッカーシー議長(写真:中央社)

英紙ファイナンシャル・タイムズは現地時間3月6日、蔡英文総統が4月に米カリフォルニア州で米マッカーシー下院議長(共和党)と面会することで調整したと報じた。面会場所が加州にする理由について「中国への配慮」のためとされている。

同紙によると、蔡総統は中米を訪問する際に米カリフォルニア州とニューヨーク州も訪れると計画し、加州のレーガン大統領図書館での演説を予定しているという。また今回の面会場所は、台湾側が中国による激しい反発を懸念するや、米中対立が表面化しつつあるのが原因で、マッカーシー氏に米国での面会を打診して合意したという。

マッカーシー氏は議長就任前、台湾に訪問する意欲を示していた。米紙パンチボーニュースは1月23日、マ氏が今春台湾を訪問すると報道した。マ氏の意向に中国外交部は「米中関係と台湾海峡の平和と安定を損なうことのないように」とし「世界には一つの中国しかなく、我々は引き続き国家の主権と領土保全を断固として守っていく」と主張し、武力行使を示唆した。

マ議長は当時、中国の反発に「今のところ台湾訪問の計画がない」と米紙の報道を否定したものの「私がいつどこに行くのか、中国側に指図する権利はない」と中国の過干渉に不満を表した。

米国会では、中国との対立関係が深刻化することで、党派を問わず台湾を支持している姿勢が明らかになった。2022年8月には、当時の下院議長で与党民主党のペロシ氏が台湾を訪問したのをはじめ、台湾を訪問した米国会議員が増えている。