高雄市の陳其邁市長は3月5日、日本を訪れた。東京都内で開催される国際食品・飲料展「フーデックスジャパン」で高雄産食品をPRするほか、自民党本部で萩生田光一政調会長へ表敬訪問を行った。
高雄市政府によると、陳市長は同6日に東京で開催される高雄市農産品の記者会見に参加して「市の農家や漁業団体と共に農産物を売り込む」と報じた。
陳市長は同7日に自民党本部を表敬訪問。萩生田光一政調会長をはじめとする自民党幹部と面会した。萩生田光一政調会長は「地元の八王子市は高雄市と姉妹都市協定を結んでおり、陳市長と会うことはまさに親戚と会うようなもの」と語り、陳市長の日本訪問を歓迎した。
陳市長は「昨年に東京を訪問し、都知事小池百合子さんと面会した際、萩生田会長はちょうど日本台湾交流協会が成立50周年のイベントで台湾に来てくれたため、今回は初対面だ」とし「萩生田会長は『台湾有事=日本有事』と表明してくださることを感謝したい」と話した。
会見の末、陳市長は萩生田会長、鈴木憲和青年局長、中曽根康隆議員に高雄への訪問を誘い、「中曽根議員の祖父・中曽根康弘元首相が太平洋戦争時期に兵隊に入り、高雄で任務した場所は保存しております。ぜひお越し下さい」と案内した。
陳市長は東京のほか、九州にも赴き、高雄市の姉妹都市熊本県の熊本市を訪問する予定。服部誠太郎福岡県知事との面会も予定しており、同12日帰国する。