蔡英文総統、米国経由で中米国交国を訪問

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搭乗前に報道陣に笑顔で手を振った蔡英文総統(写真:総統府)

蔡英文総統はこのほど、台湾と外交関係を結ぶ中米グアテマラとベリーズを訪問するため、桃園国際空港を出発した。米国経由での訪問。往路ではニューヨーク、復路ではロサンゼルスに立ち寄る。

蔡総統が桃園国際空港で談話を発表し、今回の訪問について語った(写真:総統府)

蔡総統は搭乗前に談話を発表し「国交国との交流、協力深化に向けた決意を示す」と意気込みを語った。また「この3年余り、新型コロナウイルスが世界の人々の往来に影響を与えたものの、台湾と世界の交流が妨げられることはなかった。コロナ下で世界の民主主義のパートナーと助け合い、権威主義の拡張に際しても共に自由や民主主義を守ってきた」とアピールした。

台湾総統府によると、今回の中米歴訪で蔡総統が伝えたいメッセージとして(1)自由や民主主義の価値観を固く守り国際社会の善良な力となり続ける(2)世界経済の重要な力として国交を結ぶ国や理念が近い国との共栄を追い求め続ける(3)世界に向かう決意はますます強固になっていく―の3点を挙げた。

在米台湾人団体が蔡総統を歓迎した(写真:中央社)

なお、台湾メディアは、蔡総統がニューヨークに到着後、現地の台湾人僑会に熱烈に迎えられた一方、反対派のデモ隊は通りの向こう側で抗議活動を行ったと報じた。

在米台湾人団体が主催した懇親会に出席した米国在台協会(AIT)のローセンベーグ主席(写真:中央社)

このほか、英紙ファイナンシャル・タイムズは蔡総統が復路でロサンゼルスに立ち寄る際に「米マッカーシー下院議長と面会する」と報じたが、情報を控えているため、状況は明らかにしていない。蔡総統は4月7日に帰国する予定。