【台日携手 維和保台】-台北フォーラムで李登輝精神の発揚と安倍元首相の台湾支援の遺志を実行へ

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3月25日、五指山墓園で李登輝元総統を偲ぶ。左から江口克彥理事長、李登輝元総統の娘李安妮女史、大田一博(王輝生)。

江口克彥氏は、李登輝総統の遺志を継ぎ、日本で「東アジア情勢研究会」を設立しました。江口氏は、「李登輝の精神」を発揚する為と安倍元首相が台湾を支援した遺志を広め、謝長廷台湾駐日代表(大使)が日本で発表した「台日平和共同体」構想を推進して、そして台湾頼清徳副総統が提唱する「平和で台湾を守る」という目標の達成を目指し、3月24日に台湾で「台北フォーラム」が開催されました。当日は、台湾と日本から多くの専門家や学者約130名が参加し、満席となりました。台湾のマスコミで大きく報道されました。

 現在の台湾の政治指導者の中で、日本との交流に最も熱心で、最も幅広い努力をしている頼清徳副総統は、多忙なスケジュールの中、会議に出席し、台湾の平和を守り、台湾と日本の友好を確保する決意を強調しました。江口理事長の「台湾と日本は、縱糸と橫糸の関係。その織った布は『平和という布』であります。両国で織った、この『平和という布』で、東アジアを、アジアを、世界を包み、平和な世界をつくろうではありませんか。」の開会挨拶に賴副総統は同意されました。

3月24日、台北フォーラムで「李登輝精神」の後継者である謝長廷駐日代表のご挨拶。

 特別出張で台湾に帰国した台湾駐日代表謝長廷は李登輝元総統の台湾大学と京都大学の後輩で、李登輝精神を踏襲し、「中共の力は愛のない力です」という共産主義の唯物論に対して、「平和は愛のある力です」「平和とは反侵略であり、反抵抗ではない」という真理を哲学的に述べています。

3月24日、台北フォーラムで「李登輝精神」の実行者である賴清德副総統のご挨拶。

 頼副総統の「台湾を平和で守る」ことも、謝長廷駐日代表の「平和は愛のある力です」も、その考え方は老子の思想《道徳経》で「夫慈故能勇(慈悲をもってすれば、勇敢であることができる)」と同じで、同工異曲の妙がある。慈愛心が生み出す力は、堅固不敗、無敵不敗である。「夫慈,以戰則勝,以守則固。天將救之,以慈衛之」(慈悲をもって戦えば勝つ、慈悲をもって守れば折れない、天は慈悲をもって救い、守ってくれる)。

 東京大学の阿古教授や中華文化総会の江春男副会長ら講師らも、見事な意見を出して、フォーラムは3時間で円満に閉幕を迎えました。

 翌3月25日、私たち一行は李前総統の永眠地を参拝しに行きました。物寂しい雨の中、くねくねと曲がりくねった小道を経て、五指山国軍英雄墓園に到着し、雲と霧に包まれて、台湾の民主の父を偲び、物寂しい思いをしました。ここに眠る「哲人王」(philosopher king)はかつて台湾を率い、「披荊斬棘,篳路藍縷(荊を切り開いて棘を切り、困難を切り開き、新機軸を開拓した)」、台湾を自由民主国家の仲間入りをさせ、さらに日台の繁栄に向けた友好の道を切り開きました。今では千の風になって、空を飛び回っているが、虚無の空間の中で私たちは「李登輝精神」の英霊が私たちと共にいることを感じていました。

 李登輝総統とお互いを大切にし、知り合いになって34年になる江口氏は、さらに感極まって泣き、思わず涙を流しましたた。

 「松下政経塾の父」と尊称される江口理事長は、英才を育てて数十年、門下生は日本各地に広がり、官民を問わず、それぞれ要職に就き、与野党にまたがって活躍しています。今回は日本各地から来た16人の門下生を率いて、台湾に赴き盛会を開き、日本国民と台湾の風雨同舟の決意を行動で示しました。

 江口氏は日本で「徳高望重(徳望が高い)」、鶴の一声で、立ち上がっての呼びかけは、群竜無首(リ一ダ一不在)の日本の親台湾勢力の士気を奮い立たせました。指導者が立ち上がり、追従者は行動を尽くし、態勢を立て直すでしょう。

 現在、中国共産党の戦狼外交、狼の爪が四方に伸び、世界平和に赤信号が灯り、世界秩序が挑戦に直面し、「天下圍中(天下が中国を囲む)」の波を引き起こしています。そして米、日、欧などの民主先進国の共通の敵愾心も燃やしています。「平和」は全人類の普遍的価値であり、その価値を破壊した張本人は、世界の公敵であるからです。プ—チンが平和を破壊して国際法廷に指名手配されたのは、自業自得の動かぬ証拠です。そして、世界平和を守る最前線-台湾の地位の重要性は、日増しに高まっています。

 昔は孤独で頼りなかった台湾は、かつてアジアの孤児と言われ、風雨に揺られながら、目を挙げても助ける親がいなかったが、それにもかかわらず、一貫して自力自強して、そびえ立っていました(屹立不搖)。

 しかし、今では多くの助けを得ている「得道多助」の台湾には、空前の危機のように見えるが、繭を破って出てきた「破繭而出」空前の好機です。台湾の安否はすでに全人類の平和と世界秩序の確保にかかわる国際問題であるからです。

 平和憲法を持ち、世界で唯一被爆した日本が、平和が脅かされている台湾と手を携えて歩き出し、平和維持の先駆者として、国際社会の核心的利益である「平和」を守る岐路に立たされ、また今回の台北フォーラムを通じて、現在台湾で少数の親中勢力の「反米、仇日、貶台」などの暴論に対して、ムチを入れましたた!

 最後に共催団体「福和会」「台湾之友会」「台湾教授協会」「台湾医師会全国連合総会」にはひとかたならぬご援助をいただき,まことに感謝にたえません。

 これからも台湾への関心と日台友好の道で、また会えることを楽しみにしております。

2023年4月1日
『日本東アジア情勢研究会』創会理事大田一博(王輝生)敬具

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