【台湾ニュース】日本向け輸出額が過去最高 半導体産業が主因

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2022年台湾の日本への輸出額が過去最高となった(写真:経済部)

台湾経済部は4月7日、報道資料で「2022年日本向け輸出額が史上最高の336.1億米ドルに達した。そのうち最も大きな割合を占めたのが集積回路(IC)の輸出」と明らかにした。

経済部統計処の発表では、2022年の日本向け輸出製品の中で最多は集積回路で輸出額は157.8億米ドル。前年比32.7%増で日本向け輸出額全体の47%を占めた。次いで記憶媒体で10.8億米ドル。全体の3.2%を占めた。前年比では24.1%の減。ノートブックパソコンなどリモートワークで使われる製品のニーズが落ち着き、SSDの輸出が減ったためと見ている。3番目は「ポリアセタール」で9.4億米ドル。全体の2.8%だった。

台湾のIC製品は日本の輸入額の58%を占めた(ウィキペディアから)

これ結果に同部は「台湾で生産しているICは、日本が輸入したIC全体の58%を占め、他の輸入国を大きく引き離している。台湾のIC産業の高い競争力を示している」とアピールした。

一方、2022年台湾が日本から輸入製品の3割超が半導体関連。このうちICは93.6億ドルで17.1%を占め、前年比で8.7%のマイナスだった。この結果には「新型コロナの一定の収束があり、コンシューマーエレクトロニクス製品のニーズが減少したため」と分析している。

最後に「台湾と日本は経済貿易分野での往来がとりわけ緊密で、その中心にあるのは半導体産業だ。日台間の経済交流をより一層深めていく」と締めくくった。