台湾総統府とマッカーシー米下院議長（共和党）の事務所はこのほど、米国経由で中米国交国を国事訪問している蔡英文総統が米西部時間4月5日、米ロサンゼルス近郊のシミバレーにあるレーガン大統領図書館でマッカーシー氏と会談することを発表した。
マ氏の事務所によると、今回の会談には超党派の議員らが出席し「米国が党派を問わず台湾を支援する姿勢を示す」としている。会談にはマ氏のほか、米下院の中国との戦略的競争に関する特別委員会の委員長を務めるギャラガー議員も参加する見通し。
この会談について中国外交部は「主権と領土の完全性を守る確固たる措置を取る」とし、武力による脅威を使う可能性を示唆。これに対し、総統府の林聿禅報道官が同日「台湾と民主国家の交流は2300万人の台湾人の権利だ。中国にはとやかく言う余地がない」と一蹴した。
蔡総統は現在、中米ベリーズを訪問している。帰路に合わせ、ロサンゼルスに立ち寄って台湾に帰国する予定。
